世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

体験入学、息子が好きなわけ~小学校

小学5年生の息子は今年で日本の体験入学をさせていただくこと、4年目。彼のお気に入りは…

  • 子どもたちだけで登下校できること、放課後も、一人で勝手に遊びに行けること
  • 音楽、家庭科などの技能4教科の授業数が多いこと
  • 給食、掃除の時間

と4年間、一貫している。

フランスやアメリカでは、こうではない。

  • 登下校は保護者が付き添わないといけない。門の中に入れるまでが親の責任で、帰りも先生が一人ずつチェックして引き渡す。住む場所にもよるのだろうが、放課後も安全面から、子供一人で街を歩かせるのことは難しい。親が送り迎えしている。
  • どちらの国も技能教科の授業数が日本に比べて圧倒的に少ない。フランスでは、技術家庭科はないし、体育も週2、音楽は週1(それもなく、年間2-3か月に限定して週1の時も)、図工も週1あるかないかくらい。
  • 給食はあるところが多いけど、質は日本の方が格段いいし、値段も安い。掃除はお掃除の人任せ。

そんなわけで「漢字はやだけど…」と言いながらも、毎年心底楽しませてもらっている。という漢字も、海外の補習校で時間のない中で詰め込むのと違うのか、クラスの友達の良い影響を受けるのか、自分から進んで漢字テストの勉強をしている。

 

実は、「夏休み、日本の学校に通わせている」と、フランス人ママに言うのはすごくすごくハードルが高い。

 休み中に学校 ⇒ 超教育ママ ⇒ 子供がかわいそう

と、異口同音に酷評されるから。

 日本語と日本文化を体得させるのに必要

と、戦う元気も最近はなく、開き直って「そうです、わかっています。私は教育ママ~うちの子たちは大変!」と応戦。

でも、最近は、息子自身が、

「フランスの学校をイメージするとそう思うかもしれないけど、勉強って感じじゃないし、楽しいよ。例えば…」

と、上記の4点を自分の言葉で話してくれる。

その姿が頼もしく、嬉しい。