世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

5歳児の言語習得②

末っ子の「同音異義語」の話から、長女が5歳だった頃を思い出した。

当時フランスに住んでいた。ある日、

「ママ、tirelireって日本語でなんて言うの?」

「貯金箱だよ。」

しばらく沈黙の娘、そして、閃いたように、

「ああああ!なるほど!ちょきんって、上のところ切ってあるもんね。」

今度はこちらがしばし沈黙。

そして大笑い。なるほど、なるほどね!!!確かにちょきんって切ってある。

漢字も知らない5歳児が音の世界だけで、一生懸命考えて、自分の既に持っている知識と新しい知識を結び付けようとしている姿になんだか感動した一場面でした。

「いやいや、「ちょ」は貯めるっていう意味で、「きん」はお金っていう意味だよ。」

なんて、5歳児に行っても仕方ないよね~と思いながら、ルンルンでスキップしていく娘の姿を眺めた日を思い出しました。現在、14歳、思春期まっさかり。この話をしたら、ふん、と鼻で笑われました…。