世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

アメリカの公立学校を行く③~教室環境に学ぶ

一か月に6校の公立学校を見学したが、

  どの学校、どの教室もオープン 

実際にドアがオープンである場合も多いし、もし閉まっていても、入っていくことにためらいがない。子供たちも見学者に慣れている様子で、見向きもしない。

 

教師に一歩入ってまず思う事は、

  どっちが正面

ということ。日本でいう黒板、こちらではホワイトボードだったり、スマートボードだったりするんだけども、複数あったり、部屋の中心にあったりするし、そもそも子供たちが使う机と椅子が島になっていてどちらが前と言いにくくなっている。

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おまけに、メインの机椅子以外にいくつものスペースが用意されている

  カーペットが引いてあり皆が集まれるような場所

 

 

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  図書コーナー

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f:id:edu-kachan:20190605194345j:image  工作コーナー

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  リラックスコーナー

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 パソコンコーナー

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一斉授業の時も、場所がくるくると20分おきごとに変わる。

 


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グループ学習も、同じことをグループに分かれて行うのではない。場所ごとに課題が異なっていて、10分毎くらいにグループが移動して、場所と課題がチェンジしていく仕組みをとっている学校がいくつかあり、とても勉強になった。 

 

 

個別学習のときは、それぞれ好きな場所で学習している。 

早く課題が終わればリラックスコーナーでのんびりしてる姿も見受けられる。

 

大体クラスの人数が25人程度で、教室の広さは日本の1.5から2倍くらいあるので、ゆとりがある事は事実だ。 

でも、物理的な広さの問題ではなくて、私たちはきちんと座るべき、座ってさえいれば勉強しているかのように思いすぎていると改めて反省した。

 

日本の公立学校に勤めていた時の初任者研究の時のこと思い出した。小学校教員だった私は中学校に1日だけ「体験入学会」をしたのだが、その時私、が感じた事は

  お尻が痛い

だった。教科担任は入れ代わり立ち代わりするのだが、生徒はずっと座ってるだけで基本は座学。勉強の内容がわかんなかったら、ほんとに拷問だよなと思った覚えがある。

 

アクティブラーニングの本当の意味とは違うけど、まずは

  物理的にアクティブになるところから始めないと

いけないのかもしれない。