世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

継承語を伝授するために、親にできること

「うちの子は、6歳でアイルランドに日本から移住しました。その時、新しい環境に慣れることを優先することを決めて、英語の習得に専念させました。近くに日本語補習校もないし、日本語を学習することはままなりませんでした。

なので、うちの子の日本語力はそんなに高くないけど、現地の学校の成績はいいですし、あの時一つに絞った選択は間違えではなかったと思っています。

でも、この子がこれから少しでも日本語習得のモチベーションを持てるように、第二外国語として日本語を高校生で学べ、それを大学受験に生かせるように、今アイルランドの教育のシステムを仕事もかねて調べています。」

 

LearnJapanさんと共催する「継承語としての漢字の教え方研究会」(ホームページ準備中)の前回の定例会で、アイルランド在住のメンバーが話してくださったこと。

 

純粋に、すっごくいい!!と思った。

 

なんでかな?

その時その時、自分の子供にとって一番必要なことを一生懸命考えて決断していること

その後はぶれず、自分の選択に自信と責任を持っていること

継承語もあきらめず、子供にはできない「親ができること」を最大限行っていること

 

だと思う。

 

その彼女が、来週末(7月21日)の定例会で

"アイルランドの中等教育終了試験 (Leaving Certificate)における漢字指導の取り組み"

と題して、発表してくれる。すっごく楽しみ。

これを機会に世界から参加するメンバーが自分の国の仕組みを調べて、10年単位で継承語としての日本語教育を考えるきっかけになったら嬉しい。

 

興味がある方は、以下のリンクから申し込み可能!

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScFFPY45RJWloyQ0sYxkGyGjs1ya8ubMkbCewvvJs_OP5H1dw/viewform?usp=sf_link

フェイスブックにて情報シェア、月一回のZoomによる定例会参加で、月額1000円。