世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

東京国際フランス学園説明会で知る~フランス人から見た日本ここがびっくり

f:id:edu-kachan:20190831080018j:image子供たちの新しい学校の転入者向けの説明会に行ってきた。

第一印象は、

  The フレンチスクール、フランス語オンリー

日本語で簡単な翻訳が入るのかなと思ったけど、ゼロ。英語もゼロ。

当たり前と言えばそうなんだけど、この前にいたシカゴが、アメリカンスクールのフランスコースみたいな感じだったので…ちょっと安心&気合が入れないと。

 

諸所の説明の話はさておき、管理職、事務からなされる説明、注意事項から透けて見えたのは、

  フランス人が日本で気を付けないといけないこと

別の言い方をすれば、

  フランス人が日本でカルチャーショックを受けること

日本人にはなかなか気づけないことなので、面白い。ああ、そこね、と思ったことが二つ。

 

一つ目。通学中の交通機関、公共の場でのマナー。

「いいですか、皆さんご存知のように、日本人はとても礼儀正しく、きちんとしています。日本社会にいる以上、私たちにもそれに従うことが望まれます。通学バスを使う方は、子供にしっかり言い聞かせてください。騒がない、広がらない、街路樹の葉をむしらない。親御さんもそこで立ち話をしない。理想は2分前に来て、バスが発車後2分後には立ち去る!それができなければ…」

 

二つ目。学校の児童生徒指導への介入範囲。

「放課後や休暇中の子供の行動にも気を付けてください。フランスでは親の責任ですが、日本では学校の責任が問われますから。本校生徒のタバコ、アルコール、ドラッグ…交通機関内での好ましくない振る舞いについて、日本人は躊躇なく学校に苦情を入れます。学校はそれに介入せざるを得ません。最悪の場合…」

 

フランスでは、学校を一歩外に出た瞬間から、親と警察の仕事、責任なので、フレンチスクールとしては、これは大きなカルチャーショック、ぜひとも転入者に説明せんなん、というのはわかるなぁ。

ちなみに、それを破った時のペナルティーまで話すのは、フランス式(笑)

そこまでしないと、ルールが徹底しない…。

 

この説明会で、そこかあ!と思った二つのところ、15歳の娘と全く同じだった。

フランス人から見た日本のびっくり話、いろいろ発見できるのが楽しみになってきた。

 

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