世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

東京国際フランス学園、林間学校の巻

「4月に、林間学校(classe verte)に行けることになりました~!」

と、末っ子(年長・小1-CP)の担任からの先日メールが入った。

フランスらしいなと思ったのは、

  同じ学年でも行くクラスと行かないクラスがあること

  年長なのに、いきなり4泊5日で県外へ出かけること

 

同じ学年でも行くクラスと行かないクラスがあること

どうやら、やる気がある先生が立候補して企画書を出し、管理職が許可を出したら実現する仕組みらしく、5クラスあるうちの2クラスだけが行く。

まだ、費用の話は出ていないけど、各家庭がある程度は負担して、負担が厳しい子供たちがいけないということにならないように、寄付金を集めるのだと思う。

フランスでは、学習指導要領はあるけれど、授業方法については、教師の裁量に任されているので、こういうこともよくあること。

日本だと、「不公平」「ずるい」という発想になるのだろうけど、「羨ましい」という声は聴かれても、そういう言葉は聞こえてこない。

 

年長なのに、いきなり4泊5日で県外へ出かけること

も、まあ、フランスっぽい。ありがたいのは、

  この粗っぽさが子どもの自立を促すこと(笑)

「ママ、先生は一人で子供は20人だから、先生一人で全部は見られないよね。今日から、自分で歯ブラシして、一人で寝る練習をする。ドゥドゥ(寝る時などに慰みにするぬいぐるみ)は一つだけ持って行っていいんだって。後は、服は3セットとパジャマは一つ」と、半年も先のことなのに、色々心配する娘。

そして、この張り紙。

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何で、8回なんだろう(笑)?

で、今日は3回目で、夜中に「おねしょしちゃった」と半べそでやってきた。

「でも、パンツは履き替えたたよ!」と誇らしげ。まだ、先は長そうだけど、学校の行事がこんな風に子供の自立を後押しするっていいな。