世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

日々、コツコツと漢字の種をまく

私はほとんどテレビを見ない。食事時にテレビをつけるのは、もっと嫌。

だけど、子供の日本語のために朝はNHKのニュースをかけることにした。

フレンチスクール、バカンスが多い分、普段は一日が長い。長女は朝8時に始まり、18時まで授業の日が3日もある。そう、時間がないのだ。

夜の食事の時はフランス語のニュースを見ている。

 

で、朝の日本語のニュースを見ているときの話。

「ママ、じゅしょうだよ、じゅしょう!」

小6の息子に言われて、はっ?

今話題のノーベル賞受賞者、吉野さんの話がニュースで流れている。この話題は新しいことではなかったので、息子が騒いでいるわけが分からなかった。

「じゅしょうの漢字!」

と言われて、やっと合点がいった。

 

前の日、教科書で同音異義語の漢字を勉強していた。

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調べずにすぐに私に聞いて答えをちゃちゃっと書こうとする息子に、↓の本を渡した。

 

 

辞書で調べろと言っても、なかなか手が伸びないけど、

これ漫画でわかりやすいよと言ったら、渋々。

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それで、今朝、学んだことがニュースに出ていたので、息子はちょっと嬉しかったらしいのだ。

「どっちの漢字だった?受賞だった?授賞だった?」

と、慌てて切り返した私。

 

このことで思ったことは、二つ。

  「知識⇒実生活で使える」型の学びも大事

  いい教材も子供にとっていいタイミングで提供することが大事

 

「知識⇒実生活で使える」型の学びも大事

もちろん、具体的な操作の中から、必要な知識を身に着けていくほうが自然ではあるけど、そればかりだとなかなか広がらない。

特に、マルチリンガル漢字指導法研究会で私たちが対象にしている子供たちは、「外国語」ぽく、知識から攻めないといけない時もある。

 

「じゅしょう」という言葉を学んでいたからこそ、ニュースを見たときに情報が引っかかってきた息子を見ながらそう思った。

 

いい教材も子供にとっていいタイミングで提供することが大事

この本、実は、前からいい本だと思って、息子にお勧めはしていた。

でも、ちっとも、見てはくれなかった。今回、学校の宿題といういいタイミングで出せたのがよかった。

こういういい本は手元に置いといて、いいタイミングで出してあげたい。

それができるのは、親とそばで見てあげられる先生の特権だよなぁと思う。