世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

音読!目的を持ってするための仕掛け、みっけ!

日本語に限らず、言葉の学習には音読はとても有効だと言われて、日本でも海外でも宿題の典型である。

これまで経験則で必要とは思っていたけど、あんまりどうして?とまで考えてこなかった。

 五感のうち、目、耳、口を使うから、より頭に入りやすい?

 ある一定のスピードをクリアしないと、単語、文意をつかめない?

 語彙を文脈の中で覚えられる?

 語彙の綴りを覚えられる?

 

今回末っ子6歳が、こんな宿題をもらって帰ってきて、これは、上記の一つの目標

  一定のスピードをクリアする

というのに、イイ!と思った。

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   一分間で何語読めるかを可視化する

のだ。目標は、1分間で全部読めるようになること。

聞いているとわかるのだが、やはりそれくらいの速さで読めないと、文意が自然に入っていかないのだ。

ただ、もっと早く読みなさいというより、こんな風に

  子供が自分で読みのスピードを確認できる

方が断然効果が上がる!!

 

日本語の音読の宿題を出すときも、ただ、何回読むとか、

  こなすことを重視するのではなく、目的をはっきりさせて

到達を可視化したい!

 

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余談だが、フランス語は漢字がなくて、アルファベット26個だけ覚えればいいからラクと思われるが、

  フォニックス(アルファベットの組み合わせで作られる音のルール)

がある。

娘の音読を見ていると、

  フォニックスの知識と語彙の知識

の両方を総動員して一生懸命読んでいるのがわかる。

  語彙を知っていれば、フォニックスに頼らなくてもすらっと読めるし、

  知らない語彙でも、フォニックスを考えて発音して新しい語彙を習得したり、

  文脈から想像したり

できる。

何よりも繰り返し音読することで、フォニックスの知識をすんなりと出すスピードが増してくる。

漢字も同じだよなぁ…やっぱ音読は大事。