世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

公文式×バイリンガル教育③~国語の問題、ここがイイ!

公文をしている親御さんとお話しすると、大抵、

  問題がいい!

とおっしゃるのだけど、どういいの?というと、「みんなそういうから」(笑)という返事が多く、正直よくわからなかった。
体験の時に、以下の三つ部分で私はやると決めた。

徹底的に文法をやる問題

公文の先生が当初のレベル判別の結果を見せてくださった。
ほとんど内容を読み取ってはいるのだけど、漢字の書き取りとこの複文のところで点が引かれていた。
漢字の書き取りは目をつぶるとして、複文の間違いが私には引っかかった。
なぜなら、英語で言えば、「関係代名詞」のところで、ここをクリアするかどうかが、

  初級と中級を大きく分ける

と昔家庭教師で英語を教えていた時、実感していたから。

自分の息子、しかも、国語をそういう目で見たことがなかったので、今まで息子がここで躓きがちであったことを完全に見過ごしていた。
どおりで、文章を書かせると、

  一文が短い or 文がねじれる

わけだ。
というわけで、この辺はやはり「ドリル練習」するべきと考えた。
先生は、内容は読み取っているので次のレベルからスタートしてもと言ってくれたのだけど、このレベルをもう一度やってくれるように頼んだ。

漢字を熟語で、熟語を文の中で活用させる問題

マルチリンガル漢字指導法研究会でも共通理解事項になってきたが…
中学年からは、

  漢字そのものよりそれを含む熟語の数をどれだけ増やせるか

高学年からは、

  その熟語を文の中でどれだけ使えるか

なので、この問題は本当に素晴らしい問題。
授業でもここまで丁寧な教材を作ってあげれるといいのだけど…
息子の学校では、熟語を教えた後、短文づくりを宿題に出してくださるのだけど、その一つ前のステップとしてこれくらいのレベルのプリントを用意するといいんだなというのも勉強になった。

公文の推薦図書の頭出しをしてくれる問題

雑誌は好きだけど、なかなか本には手が伸びない息子。
図書館から定期的に本を借りて手元において
「全部読まなくていいから冒頭だけ読んだら?気に入る本があるかもよ。」
と日本にいるメリット(図書館で思う存分本が借りられる!)を生かしていたが…

この問題に出会ってから、超らくちん。
「もっと読みたいなと思った本があったら買ってあげるから言って!」
に声掛けが変化した。


というわけで、確かに公文の問題はいいです。
正直、体験の時、やらせる気があまりなかったけど、始めることにした。
「とにかく体験だけ行ってみて」と息子に言っていたので、息子は文句言ってるけど(笑)
「公文」が「苦悶」にならないように~