世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

漢検に挑む⑤~見事な!?合格

小六の息子、中二の娘が2月に受けた漢検の結果が送られてきた。2人とも、見事な合格。

何が見事かと言うと、

  合格ライン8割、ギリギリで両方とも受かったこと

200点中両方とも見事に160点(笑)

 

実際には、後から7割で合格ということがわかったんだけれども、私は8割だと思っていて子供たちもそのつもりで勉強していた。

以下、漢検などの資格試験に臨むとき、ひいては、バイリンガルを目指すときに大事なことと私が考えていることについて書いてみる。

 

資格試験を受ける時のミソ

  100点を目指さないこと!

に尽きる!

なぜなら、資格試験は

  他人に自分の能力を示し、面接や入学試験の最初のドアを開けるため

にあり、合格か不合格かが問われ、合格点はまず聞かれないからである。

 

そもそも、資格試験の点と本人の能力は必ずしも比例しない事は、TOEICの点数はいいけど、現実の場面で英語役立てられない人が数多くいることを見ればよくわかる。

 

だったら、満点を目指して余計な努力するより、最小限の努力と時間、資格を取ることに集中したほうがいいと思うのだ。

 

実はこの発想、結婚当初、フランス人の夫から学んだことである。

当時、会計士の資格試験を受けていた夫は、20点中10点で合格できる試験を11点で合格。受かったことよりもぎりぎりの点数で受かったことの方を心底喜んでいた。

日本の教育=完璧主義を受けて育った私は、心底驚いたのを覚えている。

その時、夫曰く。

  どうせ、法体系は変わるんだから、細かいことを覚えてもすぐ無用に。

  最小限の努力で資格をもらえばいいでしょ?

なるほど~~と、腹落ちしたのである。

 

資格試験を受ける真の目的は?

さらに言うと、私自身は資格試験を受けるとき、あまり合格に重きを置いていない。 

日程があるので、後回しになりがちな勉強に限りあるリソースを 

  短期間集中して、その勉強に時間を割くための手段

としか思っていないのだ。

もちろん、子供はやはり受かると嬉しいし、自信をつけるから、受かるようにサポートするけど…この軸をしっかり持っていることは結構大事だと思っている。親が

   合格しようがしまいが、その過程であなたは学んでいる

 とっていると声掛けも変わる。

 

前の記事 

edu-kachan.hatenablog.com

 にも書いたが、私は試験を受ける前から、子供たちにママの目からはもうあなたたちは合格!宣言を出したほどである。

 

この種の資格試験に過度にこだわる人、逆に過度に毛嫌いする人がいるなぁと思う今日この頃だったので、私の考え方を書いてみた。