世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

日常生活を漢字につなぐ一押し③~漢字の有用さに気づく看板

「漢字ってすごいよね~字で意味が分かるってすごくない?このすごさをどうやったら、フランス人の友達に伝えられるだろう。」

昨日、急に目をキラキラさせながら高1になった長女がこんなことを言ってきた。

随分早く思春期が始まり、真っ盛りの彼女から、いきなり、こんなこと(今自分が考えていること)を言われるとは思っていなかったので、面食らった。けど、これまたチャンスと思って、くいっと、引っ張ってみた。

 長女が漢字のすばらしさを感じたわけ

「おお!漢字のすばらしさに気づいた!!すごいスゴイ!それを今、ママはどうやったら子供たちに気づかせてあげれるか悩んでいるんだよ~どうやってそこにたどり着いたか、教えて!」

『昨日、宮部みゆきの本を読んでいたら、光という名前の登場人物が出てきたの。光って、フランス語に直したらlumièreでしょ?すごくきれいな名前じゃん。漢字一つでこんな意味を表すって当たり前だけどすごいなと。で、それをリリィ(仲良しのフランス人の友達)に説明しようと思って考えていたんだけど、文字に意味があるって、フランス人にはすごくびっくりでうまく伝わらないだろうなって。しかも、それが2千個以上あって、それぞれの意味をどうやって覚えるのって聞かれると思うんだよね。でもさ、普通にわかるんだよ。漢字を見れば、自然になんとなく。それをどうしても説明できないなとか考えていて。』

「なるほどね、その境地に達したわけね。自然にというけど、それが自然になるまでにこれまでずっとインプットし続けてきたんだよ。頑張ったね。」

マルチリンガル漢字指導法研究会で、「楽しい学習」という話がでるけれど、今回の娘のように、学んだことの粒がある時つながって、「楽しい」と感じることもある。一回一回の授業が楽しいに越したことはないけど、そこにこだわりすぎることもないなと思った。

河原で見つけた看板

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ちょうどおとといの朝、ランニングの途中でこんな看板を見つけ、これは

  漢字の有用性に気づくのに使える

と思っていたので、早速、

「ねえ、今日ママこんな看板見つけたんだけど、これって漢字がすごい訳を実感するのにいいと思うからちょっと実験させて」

高1娘で実験

「今から平仮名の文を5カウントする間、見せるから意味を把握して」

写真を拡大して、ひらがな表記の部分だけを読ませる。

『えー、どこで切るのかわからないよ。ダムが何?』

「じゃあ、次は漢字かな交じり文。これは、3カウントね。」

『あーーーー、すごいホントだ!3待たずに意味が分かる!』

「だから、漢字って便利なんだよ。新聞とか漢字だけ追っても意味がわかるもん」

中1息子で実験

ちょうどそこへ顔を出した息子に同じようにやってみた。

 

【平仮名場面】

「水がばあーと来て、危ないってこと?」

と平仮名でも早く読み取ってしまった…。でもそれには答えず

『次は漢字が入った文が出てくるよ。これは短い時間しか見せないからね。今予想した意味があっているかなぁ~』

 

【漢字場面】

「最初の字が分かんないから、わかんない(放)」

 

全部既習漢字なんですけど…この子は

  漢字=難しいのブロック

が変にかかってしまったみたいで失敗!

小1娘で実験

「私もやりたい!」

とせがむので、

『大きな声で読んでみて』

と平仮名部分を読ませ、どこで切るか観察した。

 

  ダムの みずを ながしかわのみずが ふえることがあるからきをつけよ

 

一緒に散歩していた時に撮った写真ですでに説明した後だったので、初読で理解できたかは確かめられなかったけど、この読み方だとおそらくできていないだろうな。

やっぱり、ひらがなだけこう羅列されるとね。せめて、分かち書きしてほしいな。

 

緊急事態宣言で不自由もあるけど、こんな風に子供3人といろいろ遊んで楽しんでいる私。マルチリンガル漢字指導法研究会のステップジャンプ期で漢字イヤイヤ期に突入している子に試してみたいな。