世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

漢検に挑む⑤~見事な!?合格

小六の息子、中二の娘が2月に受けた漢検の結果が送られてきた。2人とも、見事な合格。

何が見事かと言うと、

  合格ライン8割、ギリギリで両方とも受かったこと

200点中両方とも見事に160点(笑)

 

実際には、後から7割で合格ということがわかったんだけれども、私は8割だと思っていて子供たちもそのつもりで勉強していた。

以下、漢検などの資格試験に臨むとき、ひいては、バイリンガルを目指すときに大事なことと私が考えていることについて書いてみる。

 

資格試験を受ける時のミソ

  100点を目指さないこと!

に尽きる!

なぜなら、資格試験は

  他人に自分の能力を示し、面接や入学試験の最初のドアを開けるため

にあり、合格か不合格かが問われ、合格点はまず聞かれないからである。

 

そもそも、資格試験の点と本人の能力は必ずしも比例しない事は、TOEICの点数はいいけど、現実の場面で英語役立てられない人が数多くいることを見ればよくわかる。

 

だったら、満点を目指して余計な努力するより、最小限の努力と時間、資格を取ることに集中したほうがいいと思うのだ。

 

実はこの発想、結婚当初、フランス人の夫から学んだことである。

当時、会計士の資格試験を受けていた夫は、20点中10点で合格できる試験を11点で合格。受かったことよりもぎりぎりの点数で受かったことの方を心底喜んでいた。

日本の教育=完璧主義を受けて育った私は、心底驚いたのを覚えている。

その時、夫曰く。

  どうせ、法体系は変わるんだから、細かいことを覚えてもすぐ無用に。

  最小限の努力で資格をもらえばいいでしょ?

なるほど~~と、腹落ちしたのである。

 

資格試験を受ける真の目的は?

さらに言うと、私自身は資格試験を受けるとき、あまり合格に重きを置いていない。 

日程があるので、後回しになりがちな勉強に限りあるリソースを 

  短期間集中して、その勉強に時間を割くための手段

としか思っていないのだ。

もちろん、子供はやはり受かると嬉しいし、自信をつけるから、受かるようにサポートするけど…この軸をしっかり持っていることは結構大事だと思っている。親が

   合格しようがしまいが、その過程であなたは学んでいる

 とっていると声掛けも変わる。

 

前の記事 

edu-kachan.hatenablog.com

 にも書いたが、私は試験を受ける前から、子供たちにママの目からはもうあなたたちは合格!宣言を出したほどである。

 

この種の資格試験に過度にこだわる人、逆に過度に毛嫌いする人がいるなぁと思う今日この頃だったので、私の考え方を書いてみた。

 

「きんきゅうじたいせんげん」から漢字の世界に誘う

テレビをつければ、コロナの話ばかり。

時事問題が好きな小6息子、小説とかはほぼ日本語では読まないけれど、ニュースなら見る。

そして、この質問。

 

  「きんきゅうじたいせんげんって何?」

 

すかさず、横にいた中3娘が応えることに、

「字、見ればわかるじゃん、字のまんまだよ!」

「?」でムカッとしている息子。

日本語力、年齢差がある兄弟バイリンガルのあるある日常場面(笑)

 

ちょうど、前日、漢字がたのしくなる本ワーク⑥のこのページを見ていた私は、お、ちょうどいいじゃん、と思って、

  「いい質問だねー!」

と、すかさず私が拾って、説明した。

 

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漢字そのものを勉強して、

  ドリルなどで「持ち数漢字数」を増やすことも大事

だけど、日々のこうしたやり取りの中で、

  「漢字や熟語を見る目をじっくり養う」ことも大事

だと思っているので、その一例として誰かの参考になればと思う。

 

 

 音を漢字に直す

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まずは、片仮名で書いて、漢字に直して見せた。

娘が言うように、これで字が分かればかなりハイレベル。

だけど、息子は音から漢字は導き出すのはまだキツイ。

なので、書いてあげた。

 

6字熟語を意味の切れ目で分ける

 そしたら、「真ん中の熟語はわかるんだけど、後の二つが分からない」

とすぐ言った。

「この長い熟語の切れ目を見つけてごらん」と聞こうと思っていたけど、

  長い熟語はいくつかの2字熟語からできている

ことは理解しているらしい。

「お、よくわかっているじゃん!」

と褒めたら、元気になって

「学校でやった。最初の熟語が次の熟語を説明しているんでしょ?」

と、上の図のように、すらすらと矢印、囲いをした。

 

漢字を示して、そこから意味を推測する

そこまでわかっているなら、

「あとは漢字から推測すればいいんだよ。」と続ける。

この時、「急」→いそぐ のように、訓読みがある漢字は説明が簡単。

でも、高学年に行くほど、

  音読みしかない漢字が増えてくる…

そんな時は、

  その漢字を含む熟語を並べて帰納して説明するしかない

で、この時に

  豊富な語彙がないとアウト

になる。

今回は、息子の語彙力、ギリギリセーフで、日本語で全部説明できた!

 

本人がよくわかる言葉に訳す

意味が分かった後で、

「つまり、○○ってことでしょ?」とフランス語で確かめてきた。

この年齢になったら、

  自分が得意な言葉ではっきり意味がわかる

ということも大切だと思う。

 

上のステップで語彙が足りなかったら、いずれにしろ、得意な言葉に訳して説明するしかない。ただ、当たり前だけど、訳が一対一にならないことが多いし、細かいニュアンスが違うことも多いので、できれば、継承語として教える時は、日本語で教えたいなと思う。

 

そのうち、

「きんきゅうの『きゅう』って、急ぐ?」

「宣言のせんの訓読みって?」

なーんて、質問をしてくれるようになると嬉しいんだけど。

 

「漢字がたのしくなる本ワーク⑥」のレポートも合わせてどうぞ!↓

edu-kachan.hatenablog.com

edu-kachan.hatenablog.com

ブックレビュー 分ければ見つかる知っている漢字

12月にレポートした「漢字がたのしくなる本ワークシリーズ」の作成の中心だった宮下久夫さんの遺稿集。
ワークのレポートしながら、製作者の意図や漢字全体の捉え方はだいぶ分かったものの、腑に落ちないこともあった。
今回、この本を読んで、


がよりはっきりわかったので、紹介したい。

製作者たちのバックグラウンド

「漢字がたのしくなる本」シリーズは4人の編集メンバーが月に一度一泊二日の研究会を開き、10余年かけて作られたものだという。
中心だった宮下さんは教師なので、子供たちの素朴な疑問や間違いから漢字指導法を考え、作っては現場で子供たちに試し…という繰り返しの中で生まれたものなのだ。
シリーズのワークは、いわばメンバーたちの最終的な「答え」なのだけど、そこに至るまでに通った宮下さんの迷いや指導の誤りがこの本には書かれている。

こうした子供たちの取り組みやことばは私を勇気づけた。この方法なら嫌がる漢字ドリルの練習から抜け出せるかもしれないと思った。と同時に、なぜ子供たちが積極的に取り組んだのか、そのわけを考えてみた。(p163:形成文字の仕組みを教えようと試みたときのくだり)

にあるように、目の前の子供たちから出発してこのシリーズは生まれたのである。通りで、深みがあるわけだ。

どうしてこのシリーズに惹かれるか

理由は二つ。
一つは上述した通り、子供から出発して子供にもまれて作り上げられたものだから。
もう一つは、漢字学に軸足を置いているから。

目の前の子供に寄りすぎて、楽しければいいみたいな教材はたくさんある。逆に、漢字学に寄りすぎてこどもにそっぽを向かれる失敗もよく聞かれる。
でも、

  複雑な漢字な世界の微細に入り込みすぎないぎりぎりのラインで、
  子供たちが漢字を楽しく、
  だけど、系統だって漢字の奥深さに触れられるような形
 

で教材を差し出している。
これは本当にすごいこと。

制作者の漢字指導、学習の捉えかた

私たちの漢字学習の方法のねらいは、たんにたくさんの漢字を覚えこませるためのものではない。むしろ、なるたけ少ない感じで、その少ない単体の漢字「文」がもとになって組み立てられているたくさんの漢字の、そのつながりや構造のおもしろさ、みごとさに気づいてもらいたくて作ったものである。(p47)

として、それを実現するために6つのキーポイントを差し出している。

① 「字」をつくる頻度数の多い「文(形・音・義を固有する象形文字)」を厳選したもの「101基本漢字」を把握
② すべての漢字の元になる十の画をとらえる。
③ 漢字は組み合わせる時に形が変わる
④ 常用漢字の大部分を「意味」でつなぐ重要な役割を担う98の漢字の部首を把握。
⑤ 中国語の音を受け継いだ漢字音になじむ。
⑥ 形が表す音でつながっている形声文字の音記号をつかむ。

どうこの教材を使えばいいのか

ここからは、ファシリテータを務めるマルチリンガル漢字指導法研究会でみんなと一緒に考えていきたいところ。
漢字がたのしくなる本ワークシリーズは以下の構成になっている。

① 基本漢字あそび
② あわせ漢字あそび
③ 部首あそび
④ 漢字の音あそび
⑤ 形声文字あそび
⑥ 漢字の単語あそび

ので、①~③までは、ある程度、これに沿った形で進めてもいいかなと思う。
④は小4レベルくらいまで漢字をマスターした子にはぜひトライしたい教材。
⑤は漢字が好きな子にはいいかなくらい。
⑥は漢字そのものがどうこうを超えて、「漢字を使う」ための術のヒント満載なので、是非とも必要。

お勧めの人

漢字がたのしくなる本ワークシリーズを教材に使おうと思っている方
はぜひとも読んだ方がいい。ワークはもちろん、そのままでも使えるし、これを使えば単発の楽しい授業はできると思う。
でも、楽しいだけで終わらせないで、系統的な漢字指導を考えている指導者だったら、読んだ方がいい。
ただ、このワークを漢字ドリルみたいに使っちゃうと元も子もないように思う。
自分自身が、漢字ってそうだったんだと!漢字の原理原則発見を楽しむところから始めてほしい。

最後に…宮下さんは、生前の泊まり込みの研究会でよく次のようなことを言っていたそうだ。

今後、誰が漢字の指導・学習システムを組むとしても、僕らの仕事がその検討の礎石となるにちがいない

そう思う。
お亡くなりになられてもうすぐ20年近くにたとうとしているのだけど、

  そのバトン、受け取りました!

という気持ちでいる。
きっと、学年配当漢字に沿っていないということが、この教材が学校現場で知られていない理由の一つだと思う。
けど、私が今、向かい合っている海外で学ぶ子供たちにはかえってこれが好都合。

先人の努力に感謝、尊敬の念を抱くとともに、これを可能にする文字、そして、本という存在のすばらしさに感動すら覚える私だった。

公文式×バイリンガル教育③~国語の問題、ここがイイ!

公文をしている親御さんとお話しすると、大抵、

  問題がいい!

とおっしゃるのだけど、どういいの?というと、「みんなそういうから」(笑)という返事が多く、正直よくわからなかった。
体験の時に、以下の三つ部分で私はやると決めた。

徹底的に文法をやる問題

公文の先生が当初のレベル判別の結果を見せてくださった。
ほとんど内容を読み取ってはいるのだけど、漢字の書き取りとこの複文のところで点が引かれていた。
漢字の書き取りは目をつぶるとして、複文の間違いが私には引っかかった。
なぜなら、英語で言えば、「関係代名詞」のところで、ここをクリアするかどうかが、

  初級と中級を大きく分ける

と昔家庭教師で英語を教えていた時、実感していたから。

自分の息子、しかも、国語をそういう目で見たことがなかったので、今まで息子がここで躓きがちであったことを完全に見過ごしていた。
どおりで、文章を書かせると、

  一文が短い or 文がねじれる

わけだ。
というわけで、この辺はやはり「ドリル練習」するべきと考えた。
先生は、内容は読み取っているので次のレベルからスタートしてもと言ってくれたのだけど、このレベルをもう一度やってくれるように頼んだ。

漢字を熟語で、熟語を文の中で活用させる問題

マルチリンガル漢字指導法研究会でも共通理解事項になってきたが…
中学年からは、

  漢字そのものよりそれを含む熟語の数をどれだけ増やせるか

高学年からは、

  その熟語を文の中でどれだけ使えるか

なので、この問題は本当に素晴らしい問題。
授業でもここまで丁寧な教材を作ってあげれるといいのだけど…
息子の学校では、熟語を教えた後、短文づくりを宿題に出してくださるのだけど、その一つ前のステップとしてこれくらいのレベルのプリントを用意するといいんだなというのも勉強になった。

公文の推薦図書の頭出しをしてくれる問題

雑誌は好きだけど、なかなか本には手が伸びない息子。
図書館から定期的に本を借りて手元において
「全部読まなくていいから冒頭だけ読んだら?気に入る本があるかもよ。」
と日本にいるメリット(図書館で思う存分本が借りられる!)を生かしていたが…

この問題に出会ってから、超らくちん。
「もっと読みたいなと思った本があったら買ってあげるから言って!」
に声掛けが変化した。


というわけで、確かに公文の問題はいいです。
正直、体験の時、やらせる気があまりなかったけど、始めることにした。
「とにかく体験だけ行ってみて」と息子に言っていたので、息子は文句言ってるけど(笑)
「公文」が「苦悶」にならないように~

公文式×バイリンガル教育②~メリット

前回、公文式のデメリットについて書いたので、今日はメリットの話。

集中しやすいしくみ

初めて見学に行った日、まだ教室が開く前で、小学校低学年くらいの子供たちが数人、外で大はしゃぎしていた。
このまま教室に入って、勉強モードに切り替えるのは大変そうだな、学校ではなくて習い事となるとなおさら、と思った。
ところがどっこい!教室に入ると話をやめ、1分後にはそれぞれ席を離れて自分の学習を黙々と始めたのだ!
これは本当にすごいこと。
この秘訣はなんなのだ!と、全力で観察(笑)
で、わかったのは、

  教室に入ってからの行動をルーティン化、徹底的に躾けてること

子どもたちの動線に沿って、荷物置き場、プリントファイルの配置、机の配置などが環境が整備されているし、
先生のところに持っていくときのプリントの並べ方、点数の記録の仕方等、ルーティンは細かに決められていて、
最初の時に徹底的に指導しているのだ。
だから、子供たちは、余計なことに気を紛らわさずに

  来たら、すっと学習に集中

できるのだ。

それから、もう一つのコツは、

  時間を測り、記録すること

5枚のプリントをやることになっているのだけど、必ず最初の最後の時刻を記入させる。
これが家でやっているときも効果的で、途中で気が散りそうになっても、時間を測っていると思うと耐えている(笑)

 

学習の習慣がつきやすいしくみ

週に2回、公文に通い、そこでプリントのやり取りや間違い直しをするが、それ以外も基本的には毎日5枚、家でも勉強をする。
この 

  毎日決まった枚数、定期的に通う

というのは、学習習慣をつけるのにはとてもいい。
毎回、内容や量が違ったりすると、その度に子供は学習以外のところに「意志力」を使うことになる。で、億劫になってしまう。
やや無味乾燥しているかもしれないけど、やっぱりコツコツ積み上げていかないと!

  子供のレベルにあった問題

というのもやはり大事。難しすぎたら続かない。
ただ、簡単すぎても飽きてしまうし、前回書いたように勉強しているようでなっていないということにも。
この辺まで見てくれることを公文の先生に期待するのは難しいかもしれない。
特に時間の制約があるバイリンガルの子供たちは、親がこの部分はチェックして、先生に働きかける必要があるかも。

バイリンガルの子供にとって公文はいい?

私の結論は、

  毎日半ば強制的日本語に触れる時間を作る習慣がつくのでよい

ただし、

  問題はやや繰り返しが多すぎるので、全部をきちんとやろうとしすぎないこと
  進級テストはかかった時間や落ち込んでいる技能に引っ張られず7、8割くらいで次に進めてもらうことを

  親が気を付ける

  それを認めてくれる公文教室を選ぶ

といいと思う。

あとは、公文式はあくまでもアウトプット<インプット 
今注目を浴びている表現力や思考力アップ以前の基礎学力(読解力や語彙力)をつけるもの

うちの当初の目的

  日本語の語彙補充 ⇒ 〇
  いろいろな読み物を読んでほしい ⇒ 〇
  もっと文章を書く機会を増やしたい ⇒ △ 基本穴埋め、例文の書き直し。
  要約の練習をさせたい ⇒ △ 中学レベルかららしい。

をそれなりに満たすと考えて受講を決めた。
次回は、特に気に入っている国語の問題について!乞うご期待!

 

公文式×バイリンガル教育①~デメリット

うちの子供たちは東京のフレンチスクールでフランスの教育システムに沿った教育を受けている。幸運なことに、学校システムの中で日本語の授業もあり、学年相応の教科書を用いるクラスでバイリンガル、バイカルチャーを実現すべく頑張っている。

多分、世界中探してもこれ以上、私たちのような日仏家庭の子供に恵まれた環境はないと思う。けれど、学校だけに頼るのは限界もある。

 

小6の息子の

  日本語の語彙補充

  いろいろな読み物を読んでほしい

  もっと文章を書く機会を増やしたい

  要約の練習をさせたい…

を叶えてくれる学習教材はないかなと思っていた。そんなところ、巷で人気の公文が無料体験中だったので、門をたたいた。

 2教科できるというので、国語と英語(文法の補充になるかなと思って)。

最初は、デメリットが目についたが、結論から言うと、国語だけやることにした。今日は、デメリットの話。

 

100%を目指す階段式

「フレンチスクールのお子さんを見ていると、まだ100%習熟させないうちに、学校は次に進んでいくんですよね~」と、公文の先生がおっしゃった。

その通りで、計算などでもある程度習熟した時点で、フランスではOKとされる。

理由は、

  スパイラルに学習を進めるため

どうせまた次の学年で扱うので、完全さを求めないのだ。

「学習期」という考え方でプログラムが組まれていて、学年ごとではなく、2-3年ごとの学習期の終わりに、一定のレベルに達していればいいのだ。言い方を変えれば、2-3年の猶予がある。

あとは、

  計算より、証明などの論理性を重視するため

正確に、速く…を追求せず、どう考えどう表現するのかということを重視する。

 

数学の考え方は両国で全然違うのはわかっていたので、最初から、履修する予定はなかったのだが…問題は国語も、 

  一つの学年の漢字がきちんと習得されていないと次の学年に進めない

これは、うちの子供にはあわないなと思った。

  漢字ができなくても、内容的には、上の学年の内容を理解できることも多い。

  4年生くらいからは書きより読み優先と考えている

からだ。

そもそも、バイリンガルは100%を目指したら、つぶれてしまう。

70-80%で良しとしなければ、時間もエネルギーも足りなくなるからだ。

公文は日本の教育システムに合わせて作られているので、まあ、これについて文句はもちろん言えないのだけど(笑)

 

できていることも繰り返し、徹底的に定着を図る

「自学自習」をモットーにカリキュラムが組まれているので、気が遠くなるほどのスモールステップでプリントが作成されている。同じ複文づくりの問題でも、最初は単語の穴埋め、その後、文節、最後に文を書くというように。

  呑み込みが速い子

  うちのように時間に制約がある子

には、無駄が多いように見えてしまう。

すらすら解けるから、子供はやるし、親も机に向かっているとなんとなく勉強しているように見えてしまうけど、結局何も新しいことは学んでいない可能性も…

息子の方が、「こんなに何回も同じことをやることに何の意味があるの?」と言い出した。

先生がマル付けをしながら、できることに気づいて、飛ばしてくれるといいのだけど、

  基本、全部のプリントはやらないと次には進めない

仕組みらしい。

 

作法を大事にしすぎ

「ピリオドがないだけで、点を引かれて30分近く考えさせられた!」

と珍しくお怒りマークをおでこに光らせて、息子が公文から帰ってきた(笑)

先生としては、当たり前の間違いだったので、自分で見つけさせようとしたのだろうが…フランスでもアメリカでも、プリント位ならそういう細かいことはあまり言われないので、息子には腹が立ったらしい。

 

国語でも、「ですます体で答える」「文章で答える」というのが作法らしく、それに沿っていないと点が引かれる(笑)

 

これは悪いというわけではないけど、日本の教育って、そういう細かいところばかり見て、木を見て森を見ずというところがあるよなぁと思う。


進級テストでは全技能の平均を見られる

次のレベルの学習にうつるときには、進級テストを受けることになっている。

で、これは、読解、漢字、語彙などの各技能の点の平均とかかった時間を総合的にみて、合格点に達していないと、次にいけない。

でも、うちの子供のように、すべての技能を必ずしもバランスよく伸ばすことを望んでいない場合、一つの技能は落ちているけどその他は標準といった場合、落ちている技能のせいで先に進めなくなる。

できなければ、同じ問題を繰り返す

それで、進級テストを突破しなければ、同じ問題に戻ることになる。

もちろん、繰り返すことでできるようになることもあることは否定しないけれど、基本的には、

  同じ方法を繰り返しても「わかる」ことはない。

「ただ、答えを覚える」ということもあっても。

 

それに、同じことをやらせると、大概の子供たちは、

  モチベーションが下がる

相当、先生がよく見て、ピンポイントで「この部分ができていないだけだから、ここだけ頑張ったら次いこう」くらいな指導をするなら別だけど。

 

…と、デメリットが目につき、2週間の体験を一週間で打ち切ろうかと思った。でも、メリットにも気づいたし、何よりもそこの公文の先生が私の話をきちんと聞いてくれて、融通を聞かせてくれたので、続けることにした。

というわけで、次回はメリットの話。

 

 

ブックレビュー 「同時通訳者のカバンの中」

 

たまたま図書館で子供の本を返すときに、予約本のところに入っていて、当時、翻訳をお仕事にする人が

  翻訳者の仕事はテクノロジーを駆使して翻訳されたものを手直しすること

というブログを読んで衝撃を受けた後だったので、借りて読んだ本。

 

結果的に、そのことについては、あまり書いていなかったのだけど、伸び悩んでいるフランス語の勉強法のヒントをたくさんもらえてよかった。

 

こんな人にお勧め

CEFRでB1-B2レベルくらいで伸び悩んで、どう勉強したらいいかなと思っている人

 

テクノロジーを使えば勉強はいらない?

テクノロジーはそもそも、人間の能力を拡張するためのもの。

ある程度、英語がわかるからこそテクノロジーの力が発揮される

 ①日本語を英語にするのに和英辞書サービス、機械翻訳を使う

 ②出てきた英語がほんとに自然に使われるものなのかを判断する。自信がない場合は、英文をサーチエンジンに入れて答え合わせをする

 ③シソーラスなどの類語辞典のサービスを利用してより良い表現がないかを検索する

 

⇒googleトランスレートを使うことは多くなったけど、なぜか、何となく大丈夫なのかなという不安があった。これを読んで、機械に任せられるところはどんどん任せて、自分は

  人間にしかできない微妙な言い回しや確認作業に時間を割いたらいい

んだということに気づけた。

 

 

ディクテーションのやり方

 ①1回目の視聴の時は内容理解するようにする。日本語字幕で見ても良い。

 ②1回目で大体、理解度できたと思えば、2回目の視聴ですぐに書き取りをする。

あまり自信がない場合は、2回目は英語字幕にして実際にはどんなセリフが言われてたか確認。

 ③そして3回目にいよいよ書き取り。

1- 2分聞いたら、一時停止。書き取れるまで何度も巻き戻して聞き直して、書き留める。最初のうちは何回も再生しなくてはならないかもしれないけど、それでもいい。

 

⇒「プロでもこのくらいスモールステップで進むんだ!」

というのが純粋な驚き。いきなり、書き取ろうとすることに無理があり、続かないんだというのが学び。

 

洋書の本の読み方 

同時通訳者でも、英語の本を読むには日本語の本の何倍もエネルギーが必要。なので、気になる本はまず日本語版で先に読む。そして面白かったら、その後オリジナルの英語版を読む。目的は、たくさんの本を読んで表現を学ぶこと。

  その目的を達成するためのプロセスはできるだけ敷居が低いやり方の方が良い

日本語版を読んでからだったら、「予測力」がつくのが良い。知らない単語があっても、内容を推測しながら読み進める力がつく。

 

⇒言語習得には読書に勝るものなし

と心得ているものの、やはり、隙間時間、日本語とフランス語の本が並べられれば、短時間でたくさんの情報を仕入れられる日本語に手が伸びる…。で、フランス語読書が続かない。わからない言葉を辞書で引こうと思うとなおさら億劫。

これを読んで、

  辞書を引かずに読める本=すでに日本語で知っている本

というのにアンテナがたった!

早速読んだのは、

 

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https://www.amazon.co.jp/Le-liseur/dp/2070126919

これは、寝る前のリラックス読書で、最後まで読めたし、いろんな表現を学べた!

後は、興味がある教育分野なら、学術書でも、楽しく読めることに気づけた。

フランス語読書のコツは、

  辞書を使わず読めるレベル、内容(すでに内容を大体知っている)

  辞書を使ってでも読みたい内容

だと悟った!

アウトプット、音読する習慣、書き写す習慣をつける

-外国語に日常的に触れる環境作り

-Twitterでエコノミストのアカウントをフォローする最新記事の見出しをおう

-Podcast

-NPR のHow I built this

書き起こしの掲載されているので、聞き取れなかったところを復習するのに便利。Podcastは、スマホだと音声の速度調整もできる。

−普段は聞き流す程度にして週2回しっかりと聞き取り練習として取り組むといったメリハリの利いた聞き方

−オンライン辞書の「ワールドオブザイヤー」は押さえておきたい

 

⇒などなど、いろんなヒントがちりばめられていた。

なかなか、語学に時間が取れないのだけど、

  メリハリ学習方法(聞き流す+集中をたまに)

  覚えたいフレーズは書いて音読

を習慣化したい!

  

読んでみたくなった本

『Designing your life how to build will leave it, joyful life』 Bill Burnet

 『that start up way how modern companies use entrepreneurial management to transform culture and drive long-term growth』Eric Ries