漢字の「書き」は、習得までに思ったより時間がかかる事はわかったけれども、
漢字は部品の分解合成という視点をもててる
部品の名前が定着しつつある
ことから、書きの習得は学校にある程度お任せすることにして、
漢字の音の先取り学習
を家ではやってみることにした
というのは、後から付けた理屈で、最近知ったリズム音読を試してみたくてたまらなくなったのだ。
娘がつまずいたところ
はじめのうちは、ゲラゲラ笑いながら、リズム音読していた娘。9月から仕事を始めたこともあって忙しくしていた私は、これならほっといても勝手にやってくれると本人のやりたいように任せて、覚えたら持ってきてと言って放置していた。しばらくすると、なかなか覚えられず、やりたくないと言い出した。
すぐに覚えられると思ってしまう
2、3回、音読すると、すぐ覚えたと思ってしまうようで、私のところに持ってきて読むといい出す。著者の小野さんは、大体YouTubeに収められているリズムの1.25速で読めると合格とおっしゃっているが、私は、あまり速さにはこだわっていない。それでもあまりにつまずくので、やり直しになる。学校なら、仕方ないと思うみたいだが、当然やりたくなくなる。
なじみのない熟語が覚えられない
当たり前だが、やはり聞き慣れない漢語、意味のわからない単語は覚えられない。その数が増えてくると、意味を聞くのも嫌になってくるしやる気がなくなってきてしまった。
達成感が持てない
毎日10分程度しかやっていないのだけど、本人にしてみれば、やってもやっても終わりがないと思ってしまうようだ。特に、これまで、ドリルやワークが1冊終わるごとに、お楽しみを用意していたので、なおさらそう思ったようだ。
取った対策
最低5回は音読という目安を示す
これは、著者の小野さんから直接いただいたアドバイス。小野さん自身もオンラインで個別指導するようになってから行う必要性に気づいたとのこと。具体的な練習回数の目安を示すことで、「やってもできない!(実はやっていない(笑))」という不要な徒労感を避けられる!ちなみに、うちは結局10回は読まないと覚えられない。なので、最初から10回にすべきか迷っている。
ツーステップに分ける
1つのリズム音読文を半分に分けることにした。大体、最初の熟語は、子供にとってなじみやすい熟語が選ばれているので、これでだいぶハードルが下がった。
ゴールを設定して、進捗状況を可視化する
こんな表を作ってみた。(娘でお試し版なので、色気がないけど…)
この表のポイントは4つ。
① 一学年の漢字を全て終わらせるのに2回分けて考える。
リズム音読の前半(1つの熟語だけ)を覚えること
全体を覚えること
② 「5回読む」読んだ回数を正の字で記録
③ 「チェック」で指導者にテストしてもらう
④ 「バラバラテスト」で熟語だけで読めるかをテスト
そして、半分バージョン、全体バージョンが終わるごとに、それぞれお楽しみご褒美という仕組みにした。
本当にできているかを確かめる大切さ
リズムが楽しすぎて覚えてしまい、本来の漢字の読みの学習になる?
という疑問が研究会で出た。もっともなことだ。
ドリルでもそうだが、子供はもちろん、親や保護者も
こなすことに満足
してしまいがちで、この視点を忘れてしまう。
娘に試したところ、案の定、楽しく音読はするけど、漢字だけ示されると覚えていなかったので、上記の④の1ステップがぜひとも必要だった。
良い教材を使いこなすには
この3つの対策で、娘は、再び楽しくやり始めた。やっぱり、良い教材でも、
学習者によってこういう微調整はとても大事。
こういうのは子供と対峙しながら臨機応変に考えていくしかないのだけど、今回、マルチリンガル漢字指導法研究会の仲間の助言で、はっとしたこと、目からうろこのことも多く、
指導者には仲間との交流が必要
とつくづく思った。
マルチリンガル漢字指導法研究会、やっててよかった!