世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

補習校を辞める勇気

先日、日本語補習校幼児部に娘さんを1年通わせていた友達が補習校を辞めるという選択をしたと連絡をくれた。 詳しい事情は知らないが、現地校でも補習校でもどちらかと言うと「ゆっくり」タイプだと言っていたので、 ハイペースを求められる補習校 は娘さん…

バイリンガルと読み聞かせ~理系男子の場合

前回、娘には読み聞かせをたっぷりした話を書いたが、正直、2番目の息子はその半分にも満たなかったと思う。なぜか? 私が子供が2人になって、物理的に時間体力が半減してしまったこと 息子はお話を聞くより、動き回ることの方が好きだったこと 息子の反応が…

バイリンガルの子供にとっての読み聞かせ

夏に引っ越すことになったので、断捨離を始めている。 いつも、本が捨てられないのだけれども、 3年間読まなかった本はもう読まない、いざとなればまた買える と思って、心を鬼にして処分を開始している。 でも、どうしても手放せない本が何冊かある。それは…

文字を学ぶ喜び~日本語を見る機会の大切さ

「あれ、どうしてこんなところにカタカナが?それに、お兄ちゃん達の字もある」 私が教えてる、娘が通っている「(継承語としての)日本語教室」が使っている施設は、デイサービスに使われている。その送迎バスのロゴに気づいたときの娘の言葉。 お兄ちゃん達…

文字を学ぶ喜び

「ト、キ…?あ、わかった、このおばあさんの名前はトキなんだ!」 初めて覚えたカタカナで、世界が広がった5歳の娘の瞬間だ。 ちょうどひらがなをほぼ全部読めるようになり、どこからか片仮名の存在を知り、自分から片仮名を教えて欲しいと言い出した娘。 ま…

ブックレビュー「メモの魔力」

教え子のFacebook に紹介されていて、「メモを取る習慣」を今年の目標の1つに抱えているので、早速Kindleで購入、耳読。 メモの取り方に関する細かいノウハウはもちろん参考になったのだけれども、 自分がワクワクするお気に入りのノートをゲットする という…

ブックレビュー「コンビニ人間」(Convenience store woman)

アメリカ人のママ友に勧められて、2016年に芥川賞とった作品を日英両言語で読んでみた。 簡単なあらすじを説明すると、 社会で「普通」とされていることができず、ずっと疎外感を感じてた主人公が大学時代にコンビニのバイトを始めて自分の居場所を見つける…

アメリカの銀行〜絶対に謝らない!

アメリカの銀行でびっくりしたことがいくつかある ドライブスルーがある あまり銀行にはいかず、小切手等は写真を撮って、入金を電子処理を行う なので、窓口に行く必要など全くなかったんだが、日本語補習校のPTAの会計係になったことから、窓口に行き、銀…

やってよかったPTA~予期せぬご褒美

昨日、在米日本語補習校でPTAをやっていろいろな学びがあったことを書いた。 でもでも、もっと予期せぬ「いいこと」があった。それは、 自分の子供を親以外の大人に見守ってもらえるチャンス を得たこと。 先日あった卒業式。中2の娘は送辞の大役をさせてい…

日本語補習校でPTA執行部をやってみたら…

「PTAに対するポジティブな姿勢」というアメリカ文化?は、ここにある日本語補習校にも影響を与えている。 アメリカ式の 効率を追求 新しいことを臆さずどんどん取り入れようとする 本人が楽しむことを大事にする というのに加えて、日本人の良さ 責任感をも…

アメリカで親が一番手に入れたい情報とは?

前回、アメリカで皆がPTA活動に熱心な理由の一つに 情報収集 と書いた。では、一番欲しい情報は何か?それは、 子供の学歴形成のための情報 日本では大手予備校がそういう役割を果たしているのだろうけど、ここにはそういうものがないし、欲しい情報がお金を…

PTAはやったもん勝ち?!その心は…

アメリカの学校で驚いたことの一つは、 親がPTA活動を率先してやること 学級代表や遠足の引率、ゲストティチャーの役など、驚くなかれ、まさに争奪戦! そして、驚くのは、 新しく入学してきた人ほどやる 忙しい人ほどやる 父親と母親の参加率はほぼ同じくら…

言語化を大事にするフランスの教育

前回の投稿で書いた 知識-語彙-体験 について、何年か前に訪問したフランスの学校のことを思い出していた。 この学校はパリ郊外の公立学校だったのだけれども、革新的な教育方法を試みていて、日本でいう総合学習のようなものを通して子供を育てようと試み…