世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

日本の学校

長男、はじめての日本の中学校体験入学!

この夏、長男も初めて、日本の中学校に一か月、体験入学をさせてもらった。 最初は、制服の窮屈さを嫌がったが、すぐ慣れて、あまり文句も言わず通った。 もともと、学校であったことを家で話すタイプではないけど、年頃になり益々話さないので、日本の中学…

末っ子、日本の公立学校に体験入学!

フレンチスクールが7月より夏休みに突入。 そこで、末っ子、日本の公立学校1年生に入れさせていただき、毎日通うことに。 初めて日本の小学校に通う娘が どんなことにびっくりするのか、戸惑うのか 興味津々な私。 まだまだ、言語化する前に馴染んでしまう年…

マルチカルチャーで育った結果、小6息子がたどり着いた先は…

昨日、こんなブログを書いていたら、今、ダブルスクールで日本の公立学校に通わせてもらっている息子が卒業文集に載せる作文を書いて持って帰ってきた。二つの意味で涙が出そうになった。 私が一番大事に思っていることが息子に伝わったこと 日本語で自分を…

日仏学校比較~入学説明会の巻

ダブルスクールをさせていただく公立の小学校の学校説明会に昨日行ってきた。 小1に入る末っ子のためだ。 改めて次の3点で全然違うなぁと思った。 ①開催時期 ②説明内容 ③資料の出し方 ①開催時期 日本 ⇒ 学校が始まる前。(しかも、1ヵ月以上前!) フランス ⇒ …

日仏、授業中に求められる発言の違い②~タイミング

前回に続き、意外と難しい発言のタイミングの違い。 簡単にスポーツに例えて言うと、 日本は、テニスやバレーボールのようなネット型 フランスは、バスケットやサッカーのようなコート型 なのだ。 つまり、日本では質問者が質問した後に、少し間があって、回…

日仏、授業中に求められる「発言」①~質の違い

息子が成績をもらってきた。 で、先生からのコメントに並ぶ言葉で多いのは、 interventions pertinentes(的確な介入) bonnes participations(授業によく参加している) 直訳すると変な感じがするが、要は授業中によく発言しているらしく、それを高く評価…

日仏、どちらの教育が良いか?

息子のサッカーの試合を見ながら、フレンチスクールに通合わせる保護者と雑談しながら、両方の国の教育の良さや欠点について、楽しく語った。 結論から言うと、私は、 小学校までは日本の方が断然良くて、中学からはフランスの方が良い教育 をしていると思う…

ダブルスクールに挑む⑤~日仏芸術教育のちがい

小6の息子が発見した日本の学校のすばらしさ。 楽器がたくさん学校にある! みんなが楽譜を読める! 長女の合唱の練習のまとまりの話から思い出したように、息子が言い出したことだ。 どうやら音楽の授業でミニオーケストラのようなことをやったらしい。フラ…

ダブルスクールに挑む④~初日、長女(中3)のびっくり

フレンチスクールは、2週間の秋休み。 その間、1週間は学区の日本の学校に体験入学をさせてもらっている。小6の息子は、8月末にすでに体験済みなので、勝手知ったる~という感じで、自分で荷物も用意していった。 edu-kachan.hatenablog.com が、長女は初め…

ダブルスクールに挑む③~初日、私のびっくり

日本の公立学校に早速ダブルスクールに入れてもらった息子に付き添った一日。 私のびっくりは… 先生方の準備の良さ チームプレーの良さ 新入生は校長室で始業式が始まる前まで待機だったのだけど... その間、それぞれの担任のクラスの先生が自分の手の空いた…

ダブルスクールに挑む②~初日、小6息子のびっくり

「善は急げ」ということで?新学期が始まった地元公立学校に昨日から早速通わせていただいている小6の息子。私も一緒に始業式に参加させてもらった。 校長室から、細い階段を通って、隣接する体育館へ。「やっぱり東京だな」と思うのは、 いろんなものがコン…

東京でダブルスクールに挑む!

6年ぶりに日本に帰ってきた。 一番の関心事は、もちろん、子供たちの教育。 私たちの決断は、フレンチスクール + 地元の公立学校の ダブルスクール 私は基本的には、地元の学校に通わせたい。ただ、国境をまたいで動き回る我が家。15歳の長女のことを考える…

日本の外国語教育について思ったこと

ドラフトに前回の「マルチリンガル漢字指導法研究会」(旧 継承語としての漢字の教え方研究会)の定例会の後に考えたことが残っていた。 *** アイルランドの中等教育修了試験(Leaving Certificate)における漢字指導の取り組み で、初めてアイルランドで…

モンテッソーリ式の底力を知る

アメリカでも、フランスでもモンテッソーリ式の幼稚園が人気だ。 しかも何故か、モンテッソーリ式の幼稚園ではバイリンガル教育をやっているところが多いので、高い社会層の子達に人気がある。 私はと言えば、自分の子供入れたいと思った事は1度もない。理由…

やってよかったPTA~予期せぬご褒美

昨日、在米日本語補習校でPTAをやっていろいろな学びがあったことを書いた。 でもでも、もっと予期せぬ「いいこと」があった。それは、 自分の子供を親以外の大人に見守ってもらえるチャンス を得たこと。 先日あった卒業式。中2の娘は送辞の大役をさせてい…

自信をつけるのが仕事

娘の話から、日本の地方で教員採用試験の面接時の質問を思い出した。 「クラスに学習が難しい子がいたら、担任としてどうしますか?」 私の答えは、 「うーん、難しい子は本当に難しいですよね~。まず最初にやることは、何でもいいから、その子がほかの子よ…

数学教育 日仏米比較~日本が一番いいかな。

先日、子どもが通うフレンチスクールが開催した「数学の米仏比較」の講演会に行ってきた。 カリキュラム 仏:らせん状 米:積み木式 日:階段式 びっくりしたのは、アメリカのシステム。中3で代数、高1で図形といったように、学年ごとに学ぶ内容が決まってい…

国際理解教育~コミュニティカレッジで思ったこと

今から20年くらい前、日本で国際理解教育がはやり始めたころ、いくつかの先進校を見学に回った記憶がある。 「ゲストティーチャーを招き、写真、民族衣装、料理などその国の文化を紹介する」 というのが主流で、これで国際理解になるの?と思った覚えがあ…

体験入学、息子が好きなわけ~小学校

小学5年生の息子は今年で日本の体験入学をさせていただくこと、4年目。彼のお気に入りは… 子どもたちだけで登下校できること、放課後も、一人で勝手に遊びに行けること 音楽、家庭科などの技能4教科の授業数が多いこと 給食、掃除の時間 と4年間、一貫してい…

体験入学から考える異質効果~中学校

「2週間、すっごく楽しかったです!!一番本領を発揮したのは今日のディベートでした。やっぱり、海外で育つとバンバン意見をいうんですね。」 最終日、中学校の担任の先生にあいさつに行った時のコメント。横でそれを聞いていた娘は、 「今日は、最後の日だ…

体験入学から考える日本の学校の清々しさ~中学校

長女は今年も日本一時帰国の間、中学校に体験入学させてもらった。 去年の一クラス25人程度2クラス編成のアットホームな学校から、一変して、 今年は一クラス40人越えの3クラス編成の学校。 本人の 「いろんな人がいる学校を見てみたい」 の要望が有難く学校…

体験入学で知る日本の学校のいいところ~幼稚園

毎年、日本に一時帰国している間に日本の学校に入れてもらっている。 末っ子は今年2年目、年中組。 今年の彼女の驚きは… 図書室がすごい! どんだけすごいのか、私は見ていないのでわからないのだけど、多分、日本の標準レベル。(外遊びに力を入れている幼稚…