世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

一時帰国で気づくかけがえのない日本の良さ

昨日は、お出かけの後、最寄り駅から家まで5年生の息子と歩いた。

「僕一人で駅からの道、もう知っているよ」

「お祭りの帰り、〇君と、このコンビニでジュース買った」

「ここのコロッケ75円、安いよね」

と、親から離れて友達と行動範囲を広げて新しい発見をしている息子の姿を垣間見ることができた。その姿が、

  初めて補助なしに乗れたとき

  初めて足のつかないプールで少し泳いだ時

と重なり、目頭が熱くなる。

ちょっと不安で、ちょっと嬉しくて、その自分を誰かに見ててもらいたい息子。

独り立ちしてほしい、いつまでも頼ってほしいという矛盾する二つの気持ちを秘めてみる私。

そして、しみじみ、これができるのは日本が安全だからだよなと思った。

海外から来た人が日本が「安全」「きれいな水」「きれいなトイレ」がタダであることに驚くというが、うなずける。

今住んでいるアメリカでは、「安全」にはお金がかかる。子どもの安全のために、親が絶えずついているか、ベビーシッターを雇うか、お金持ちならボディーガードまで必要。

ただ、お金を払ったとしても、息子が今手に入れている自由さは手に入らない。改めて、この日本社会を作ってくれている人々に感謝の気持ちがこみ上げ、自分も社会に何かしら還元しないと強く思った。