世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える②

 

 

行動遺伝学の三原則  

「すべての行動は遺伝的である(遺伝の普遍性)」
「家族が類似するのは環境が類似するからではない(共有環境の希少性)」
「個人差の多くは一人ひとりに固有の環境による(非共有環境の優越性)」

言い換えれば、

「いかなる行動の個人差も、遺伝だけからでも環境だけからでもなく、遺伝と環境の両方の影響によって作られている」

ということ。


なんか、言われてみれば当たり前のような気もするんだけども、「共有環境の希少性」と言うのは、結構意外だった。つまり、家庭環境は、そんなに子供たちに影響与えないと言うことだからだ。ただし、家庭環境の中で2つ学業成績に影響与える項目があるそう。


   親の社会的地位


これを言われたらほんとにどうしょもないんだけれども、確かに親が良い仕事についていると、子供の成績に良い影響を与えているらしい。これについては、個人ではどうしようもないので、やはり階級が再生産されないように、政治が何とかしなくちゃいけない問題だろう。


   家の散らかり具合


これは、努力のしがいがある。家が散らかっている(物理的に)、不規則な生活を行っている(時間的に)等のカオスの状態が、子供の学業成績に影響を及ぼしているというのだ。これは教師をしていると、大きくうなずける点でもある。


親や教師としてできる事は、

   規則正しい生活を心がけさせ、

   部屋を整理整頓し、

   社会的遺伝的に恵まれない子には多めに目や体ををかけてやり、

   後はそれぞれのペースで生涯学び続けることを励ますこと

なんだなと言うのは、この本からの学び。


完璧ではないけど、これまでの私の方向性と同じ。肩の力を抜いて、やればいいんだと、なんだか元気に。