世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

片仮名をどう教えるか②~読み指導の途中で考えたこと

片仮名をどう教えるか①でおぼろげに計画を立てた後、6歳の娘と片仮名の勉強に励んでいる。一週間で半分ちょっと、認識できるようになってきたところ。

やりながら気づいたこと、考えたこと

 

  机上(学校)の勉強にプラスして、親ができること

机上で毎日20分ずつ、朝学校に行く前にパズルで片仮名を勉強している。これは、本来なら、学校やお教室が担当すること。私はこれを

  串団子の串

と呼んでいる。そんなに面白くないかもしれないし、やや無味乾燥の勉強かもしれないけど、ルーティンさえしっかり作ってしまえば、子供は嫌がらずにやる。そして、こういう勉強が基礎作りには大切だと思う。

ただ、それは短時間。後は、並行して家庭学習でやることも大切

私がやっていること。

  • 毎日の読み聞かせで、片仮名が出てきたら読めそうなもの、子供が好きそうな言葉は、自分で読ませる。
  • お菓子のパッケージの片仮名を読ませてみる。
  • 友達の名前を片仮名でどう書くか、考えさせてみる。

などなど、その時の子供の生活に片仮名がリンクする、ありとあらゆる機会を利用して、楽しく学ぶ機会を創出。これは、串団子の団子の部分。これは、個々の好みもあるので、とにかく楽しみながら子供にあったものを親子で見つけてほしいところ。

 

というわけで、いろいろと団子を試しているけれど…今のところ、一番効果があった指導法は、

  「飴つり作戦」

お菓子のパッケージを5つ読めたら、一つ好きなのを買ってあげるという…。最初は、10個にしていたのだけど、まだ苦しそうなので、5つに減らしている。

そんなことをしながら気づいたこと二つ目。

 

 ある程度読めるようになってきたところで、書く練習を入れたほうがいい。

「チーズ」の「チ」が読めた後に、「チョコレート」にすぐいっても、同じ「チ」と認識できない。子供にとっては、まだ、片仮名がごちゃごちゃの線構成に見えていて、立体として見えていないのだと。

これが立体的に見えるには、やはり3,4回くらい書いた方が早い気がするのだ。この時点では、きれいに書くとか、書けるようになるとかを気にせず、片仮名一字を立体で見る目を養うくらいの意味で。

 

 読めることで新しい発見があると、学習がおもしろくなる。

例えば…大好きなこのお菓子。

 

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大好きなラムネの名前とその由来を理解した喜びの日

「フ…エ…ラ…ム…ネ?フエラムネ!笛。そうか、ピーピーって笛になるから!」

と娘。

教えていると近視眼的なものの見方に陥ってしまいがち…でも、当たり前だけど

  字が読めることで子供の世界は格段と広がる

ことを、子供が実感できるようにすると、学習は楽しい!

こういうのは、継承語の子供たちの強みだよなとも思う。

  字を学ぶ前に言葉を知っている、イメージをおぼろげに持っている

のは、大きい。こういうものを持っている子は、机上の学習が自分の世界を広げることを実感できるから、楽しくてどんどん進む。私が

  小さい頃は、字の学習より体験や読み聞かせを重視するわけ

もここにある。

 

 ここからは、宣伝-----

 LearnJapanさんと共催している

  マルチリンガル漢字指導法研究会

   ~海外で住んでいる小中高生が漢字を楽しく継続的に学べるために~

 

今週の日曜日に予定されている定例会のお題は、

  「幼児期のカタカナ学習 〜漢字学習を見据えたカタカナ習得の工夫」

カナダで日本語教室を開いていらっしゃるメンバーが、発表してくれる。

タイムリーだし、長ーい漢字学習への布石としてどんな片仮名の教え方がベターなのか、コミュニティで深められるといいな。

 

今からでも参加できます。

興味がある方は、以下のリンクから申し込み可能!

 

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScFFPY45RJWloyQ0sYxkGyGjs1ya8ubMkbCewvvJs_OP5H1dw/viewform?usp=sf_link

 

フェイスブックにて情報シェア、月一回のZoomによる定例会参加で、月額1000円。

漢字アプリ「Yomiwa」②~日本語初心者だったらこんな風に使える

何も勉強しないで韓国に行ったことがある。空港からホテルまで行くのにハングル文字の看板に囲まれて、途方にくれたのを覚えている。レストランに入っても、何が出てくるのか全くわからない。

 

旅行や出張で日本に来る外国人も同じような感じなんだろうなと思う。海外出張に出ているビジネスマンの友達でも、何をするのにも困ると言っていた。おまけに日本では全くと言っていい位英語が通じないと。

 

そんな人たち出張で日本に来る外国人も同じような感じなんだろうなと思う。海外出張に慣れているビジネスマンの友達でも、何をするのにも困ると言っていた。おまけに日本ではあまり英語が通じない。 

そんな人たちにこのアプリは結構使えると思う。

  

 ①翻訳機として。

「 Google翻訳」とほとんど同じだけど、日本人話者に話して入力してもらい、それを翻訳してもらったら、簡単なやりとりはできる! 

 

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「駅員が何か言ってるけど、何を言われてるかわからない」なんて状況では役に立ちそうだ。

 

 ②商品の表示が読める

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お店にずらっと並んだ商品。自分が買いたいもののコーナーに目星をつけていき、絵を頼りに選ぶと言う事は、言葉を知らない海外の国に出かけたことがある人は、経験があるだろう。そんな時、写真のように、表示だけでも写真で撮ったら、後は右矢印を押して、「果汁」→「グミ」→「温州みかん」と意味が出てくるので、大体の意味を掴めそう。

 

 

 ③標識や看板が読める

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この写真は、区役所のもの。あまり公の場で写真撮るのは気が進まないけど、3メートル離れてても今のカメラなら、一瞬でバッチリ映るので、後は手元で意味を調べられる。

東京はさすがに、英語表示されているが、地方に行けばなさそうだし、外国人が避けては通れないお役所仕事の大変さがこれだけでだいぶ緩和されそう。久しぶりの日本。日本人でも、どこに行けばいいのか、まごついている私。

 

  ④書類の大体の意味をつかめる

 

まずは写真を撮って…

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あとは、読みたいところに黄色い四角を合わせていくだけ。

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初めてフランスに行ったとき、フランス語が分からないのに、膨大な紙の書類が家や職場のポストに届き、途方に暮れた覚えがある。

  時間は限られているのに、どれを優先して読んでいいかわからない

そんな時、こんなアプリがあって、ザクっとでも意味が取れれば、随分楽だっただろうなと思う。

しかも、日本語の場合、辞書を引こうにも、漢字が分からなければ、アウトである。だから、ここで読み方までわかるのは素晴らしい。

 

 ⑤ わからなければ、コミュニティに聞く

 

下のように、下地に模様があると当然、次が読み取れない。でも、コミュニティーに写真と一緒に質問することができ、大抵誰かが答えてくれている!

こういう、「教室で隣の人に聞く」みたいな、ちょっとした押し合いが、インターネット上できる今の時代は本当に素晴らしいなぁと思う。

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と言うわけで、日本語超初心者でも、これがあるだけで、日本旅行が何倍も楽しくなること間違いなし。

 

次回は、上級者にはどんな風に使えるか、考えて記事にしてみたい。

 

 

片仮名をどう教えるか①~読み

うちは子供が3人いるが、上の二人にひらがなも片仮名も教えた記憶がほとんどない。理由は二つあって…一つは、

  字よりも語彙を増やすことに重点を置いていたこと

もう一つは、

  字を覚える時期に日本にいたこと

 

自然に覚えてくれた。

6歳の末っ子でも、一つ目の私の方針は変わらない。でも、二つ目の取り囲む環境が違うので私が教えることにした。彼女は、この8月中旬日本に越してきたが、生まれてすぐ外国暮らしだったし、ここでも、学校はフレンチスクールの仏英バイリンガルコース。

ひらがなの教え方について、いろいろ考えたことはまた別の機会に譲るとして…昨日から始めた片仮名の教え方について、実況中継していきたい。

 

娘6歳、年長。

ひらがなは、読みは、単語なら意味が取れる速さで読める程度。書きは、ほぼ書けるけど、時々、50音表をチラ見。

拗音等の特殊表記は、ある程度分かっているが、書くときは聞きに来る。

片仮名は、興味を持ち始め、自分から自分の名前の片仮名を教えてくれと言ってくる。

 

以下が、私が取り組んでいる読みのステップ。

① 片仮名パズルを50音表を思い出させながら、一緒に入れる。

  「ル。らりるれろのルはどこだ?ルビーのルだね。」

 

② 片仮名パズルを見ながら、ひらがなと似ていて読めそうなものを抜き出し、違うところを確認して、ランダムに読めたら、パズルに戻す。

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③ 覚えたい字(自分の名前、パパ、ママなど)を抜き出し、順番に並び替えたり、ランダムに読めたらパズルに戻したりする。

  「見つけられる?たちつてとのトは?あかさた…他のところから、下に降りて…」

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④ 外国から来た言葉は片仮名で書き表すことを教え、好きなお友達の名前の片仮名を抜き出し、順番に並び替えたり、ランダムに読めたらパズルに戻したりする。

  「新しい友達の名前を教えて!今度、名前日本語で書いてあげたら喜ぶよ。」

 

⑤ 日常生活の中にある片仮名に意識を向けて、意味と合わせて読み方を想像して読み、読める片仮名を増やす。

  「今日は、お菓子コーナーに片仮名狩りにいこう。10個読めたら、1個買う!」

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⑥ 似ている片仮名をピックアップして違いを意識させた後、あてっこゲームをする。

 

というところまでが、今、私が考えているステップ。

一回20分程度。

それぞれのステップは、子供の様子を見ながら、1~複数回と思っている。順番も、子供の様子で変えてしまってもいい。これで、2週間程度で、3分の2くらいまで読めるようになるかなと予測。

 

片仮名かるたは、次の点でいいなと思う。

  • 実際に子供が操作できる。手を動かすだけでも操作性が加わると子供は遊び感覚になる。
  • 50音表の知識を頼りに、自分で合っているかどうかを確かめられる。カチッとはまった時の爽快さは、大人も子供も変わらない(笑)

子供が字を覚えてどんどん世界を広げていく姿を横で見られるのは本当に幸せなこと。

我が子を教えられるのは、これで最後なので、楽しみたい!

 

 

漢字アプリ「yomiwa」①~おお、これは活躍しそう!!

 

マルチリンガル漢字指導法研究会の定例会準備の中で出会った漢字アプリyomiwa。

買って試してみた。

 

結論は、日本語「超初心者」と「上級者」にはものすごく役立つアプリ。買って試す価値あり。

 

まだ、じっくり試す時間が取れていないのだけど、それぞれのタイプの人がどんな風に使えるか、簡単に紹介しておきたい。

 

まずは、超初心者さんの場合。

  標識にカメラをかざすだけで、意味が分かる 

  文章でも写真にとって順番にかざしていけば、代替の意味をつかめる

 

次に、上級者の場合。

  カメラ、写真、手書きで漢熟語の意味が分かる

  漢字一つずつの持つ意味が分かる

  調べた漢字の書き順やそれが使われる別の熟語、文例が分かる

  調べた言葉にメモを残したり、単語帳として使ったりできる

  コミュニティにつながっていて、分からなかったことを投げかけることができる

  アプリ製作者さんとコミュニケーションが取れる

 

以下、スクリーンショットをいくつか貼り付けておくのでご参考までに。細かくは実際にいじってみながら発見してみてください。(ずぼらなもんで…)

 

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写真に撮ったものに⇒矢印で熟語を選んでいくと次々と意味が現れる

 

 

 

 

 

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漢字の書き順も出てくる

 

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他の購入者に質問を投げかけることができる

 

 

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スイッチ一つで語彙を含む文例も出てくる。フランス語訳もあり!

  

 フォントにより、読み込めないものがある。

逆に言えば、そういうものはユニバーサルデザインではなくて、外国語として日本語を学んでいる人、強いて言えば、視覚障害者やお年寄りにも読みにくい字だということでもある。ので、自分が作り手になった時は、それを気を付けたい。

東京国際フランス学園始まり始まり!~やっぱフランス式!あっさり

長ーい夏休みが終わり、ようやく、おととい、フレンチスクールが始まった。

我が家の3人も新しい学校に期待と不安を抱えて、飛び込みました。

 

上二人は転入には慣れたもの。初日から「友達できた~」と、嬉々として帰宅。

問題は末っ子ちゃん。離れる時は泣くし、迎えに行っても泣いている。

仏英のバイリンガルコースに入れたのもある。

「今日は一日英語だったよ!」とお怒りマークがこめかみで点滅。

 

帰りのお迎えでやっぱりフランス人と思ったこと。

担任の先生が子供たちを門まで連れてきたのだけど、

  先生もリュックをしょって、そのまま、自分の子供を引き取って、帰宅。

こちらは、さすがに行く時と帰る時に涙なみだの姿なので、一日中泣いていたのかと心配になって、引き留めて聞くが…

「彼女は一日ご機嫌斜めだったよ。明日はフランス語の日だから、きっと大丈夫!」

とだけ。超、あっさり(笑)

 

初めてフランスの学校で働いた20年前は、この姿に驚いたものだけど、今は、このくらいでいいかなと思っている。あんまり、周りが心配すると、子供もなかなか気持ちが切り替わらない。

「明日はフランス語だってよ!大丈夫大丈夫。きっと、フランス語が苦手な子もクラスにいるはず。そしたら、フランス語教えてあげて、英語教えてもらえばいいじゃん。」

「あ、そういえば、私が泣いていたら、先生が『慰めてあげて、あ、フランス語でね』と言ったら、『私ーフランス語しゃべれない』って言った子がいた。それ、英語でそう言ってた。」

「ほらね。そういう英語のやり取りがわかってるだけ、立派!その調子!」

娘よ~逞しく乗り越えてゆけ~

マルチリンガル児の夏休みの過ごし方②~15歳の娘の場合

今日で、ようやく長かった夏休みが終わる。

ドラフトで眠っていた娘の夏休みバージョンをこの機に、アップ。

 

15歳娘→シャモニーに山岳のサマーキャンプに出かける以外は、基本フリー。

 

彼女には、毎日1時間日本語タイムは取った方が良いこと、その理由を説明して、内容は相談にのるけど自分で決めることを最重要視した。 

「補習校の宿題はないんだから、勉強しなくても~」

と言う彼女に、少しずつ自分で学ぶ意味を見出し、学ぶことを長期的に管理してほしいという思いから。

 

で、彼女が選んだ勉強法は

  NHK for スクールで好きな番組(社会が多い)を視聴、わからない熟語を書き出す

  日記を書き、書けない漢字を私に直してもらい、それを覚える

  現代小説を読む

  漢検の問題集に取り組む

が、正直、頭ではやった方がいいことはわかっているが、気持ちはついていかず、どれも適当に時間をやり過ごしているように、私には見える(笑)

 

  

それ以外の時間は、ギターと旧友とのやりとりに費やしている。 

ギターは、夫の希望でで習わされている(笑)弟より、習っているピアノよりも、ずっと練習している。習ってる友達に聞いたり、YouTubeで調べたりして覚えたみたい。

 好きなアーティストの曲の楽譜をYouTubeで調べて、次々と新しいコードに挑戦して、十八番の曲を増やしている。

 

後は、WhatsAppやInstagramを使って、旧友や恩師とつながり、夏休みの予定を聞いて、会う約束を取り付けたりしている。友達が今、夢中なこと、進路選択を聞きながら、落ち込んでみたり、優越感を持ってみたり、忙しそうだ。

おそらく、生まれてから15年間で一番だらだらと過ごした夏休みだったのではないだろうか。さすがに、学校が始まるのを心待ちにしている(笑)

 

彼女の語学の勉強の仕方を見ていると、「バイリンガル(マルチリンガル)の罠」というか「バイリンガル(マルチリンガル)の壁」だよなぁと思うことがある。

  大体の意味が分かるから、

  周囲に聞けばすぐわかる人がいるから、

  辞書を引こうとしない

「バイリンガル人材と大人になってから苦労して語学学習をした人材とどちらが仕事で使えるか」という話があるが、

  「苦労型」に軍配が上がる

のは、こういうところの差なんだろうな。

本人にも話しているのだけど、

  どう努力していいのかがわからない

と(笑)。

プロフィシエントバイリンガルをうまく育てるための一つの要因が

  親が自然に学べる環境づくり

にあると思うけど、やりすぎたか(笑)

15歳、いつまでも、私がレールを用意してあげるわけにいかないし、本人ももう乗ってこない。ここからは、自分で見つけていってもらうしかない。

一方で、息子と同じで、自分が興味があることは、どんどん検索をかけ調べたり、自分の歌を発信したり姿は、たくましいなと思う。新世代の特徴なのかな?負けないぞ~

 

 

 

 

東京国際フランス学園説明会で知る~フランス人から見た日本ここがびっくり

f:id:edu-kachan:20190831080018j:image子供たちの新しい学校の転入者向けの説明会に行ってきた。

第一印象は、

  The フレンチスクール、フランス語オンリー

日本語で簡単な翻訳が入るのかなと思ったけど、ゼロ。英語もゼロ。

当たり前と言えばそうなんだけど、この前にいたシカゴが、アメリカンスクールのフランスコースみたいな感じだったので…ちょっと安心&気合が入れないと。

 

諸所の説明の話はさておき、管理職、事務からなされる説明、注意事項から透けて見えたのは、

  フランス人が日本で気を付けないといけないこと

別の言い方をすれば、

  フランス人が日本でカルチャーショックを受けること

日本人にはなかなか気づけないことなので、面白い。ああ、そこね、と思ったことが二つ。

 

一つ目。通学中の交通機関、公共の場でのマナー。

「いいですか、皆さんご存知のように、日本人はとても礼儀正しく、きちんとしています。日本社会にいる以上、私たちにもそれに従うことが望まれます。通学バスを使う方は、子供にしっかり言い聞かせてください。騒がない、広がらない、街路樹の葉をむしらない。親御さんもそこで立ち話をしない。理想は2分前に来て、バスが発車後2分後には立ち去る!それができなければ…」

 

二つ目。学校の児童生徒指導への介入範囲。

「放課後や休暇中の子供の行動にも気を付けてください。フランスでは親の責任ですが、日本では学校の責任が問われますから。本校生徒のタバコ、アルコール、ドラッグ…交通機関内での好ましくない振る舞いについて、日本人は躊躇なく学校に苦情を入れます。学校はそれに介入せざるを得ません。最悪の場合…」

 

フランスでは、学校を一歩外に出た瞬間から、親と警察の仕事、責任なので、フレンチスクールとしては、これは大きなカルチャーショック、ぜひとも転入者に説明せんなん、というのはわかるなぁ。

ちなみに、それを破った時のペナルティーまで話すのは、フランス式(笑)

そこまでしないと、ルールが徹底しない…。

 

この説明会で、そこかあ!と思った二つのところ、15歳の娘と全く同じだった。

フランス人から見た日本のびっくり話、いろいろ発見できるのが楽しみになってきた。

 

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