片仮名をどう教えるか③~書き指導にうつるタイミング
片仮名の読みを6歳の娘に教え始めてから、3週間弱。
片仮名をどう教えるか②~読み指導の途中で考えたこと - 世界の学校から
ようやく、フラッシュカードを楽しんでやるようになった。
つまり、8割方読めるようになったということ。勉強が楽しいと感じるのは色々あると思うけど、字を覚えるなどの単純な作業の場合、
8割わかっていて、あと2割を埋めるような作業をしているとき
だと思う。
加えて、
道やパッケージに書かれた片仮名を発見して、自分から読むようになった
ので、書きに移って、一機に定着させてしまおうと思っている。
片仮名の書きは、すでにひらがなの難しい曲線を習得済みなので、
書く数が少ないプリントを選択
読み方がなかなか覚えられない片仮名からスタート
することにした。
片仮名をほぼ読めるまでのこの3週間に私がしたことを整理しておこうと思う。
◎対面でお互い集中して15~20分
- 片仮名パズルを時間をかけて、「リンゴのリ」とか言いながら埋める。
- ひらがなと似ている片仮名を探して先に覚えてしまう。「カ、リ、ヤ」など
- 家族や友達の片仮名を選んで、並び替えたり、お手紙に書いてみたりする。
- 似ている字を探してみる。「シ・ツ」「ソ・ン」など
- 片仮名に隠れている片仮名探し「テーニとノ」「ラーフ」など
- 点つなぎで遊びながら片仮名に慣れる。
(マルチリンガル漢字指導法研究会のメンバーにヒントをもらった手法も数々!)
◎日常生活の気づいたときに
- 毎晩の読み聞かせの時、出てきた片仮名の部分だけ読ませる。
- お菓子コーナーで片仮名の商標を読んでみる。
- 片仮名看板に注意を向ける。
ポイントは、
対面の時間は、短く、集中できる&ルーティン化しやすい朝の時間
にする。「朝、勉強しちゃったら、帰ってきたらすぐママと遊べるよー」とか言って始めた。だんだんそれが当たり前になって、ご飯を食べて歯磨きを終わると、自分で道具を出してくるようになる。
勉強したことを日常生活の中でも意識して強化する
◎の二つ目のところだが、これが大事だと思う。机上の勉強を日常の中で広げたり、補強したりすること。字を覚えるという無味乾燥な勉強を乗り越えた先に、世界が広がることを子供が身をもって体験できることが何よりものモチベーション!
漢字の書き順は覚えるべき?
6年生の特別支援学級に通うお孫さんをもつおばあちゃんの質問。
「漢字の書き順が間違っているし、言っても覚えようとしない」
のをどうすればいいか?私は逆に質問した。
「どうして書き順を教えようと思うのですか?何のために?」
「何のためにって…漢字と言えば書き順をきちんと学校で教わったでしょう?そういうものでしょう?できなかったら恥ずかしいでしょう?」
「この子のためというより、周囲から恥ずかしくないために必要と?そもそも学校は、なぜ書き順を教えるのだと思いますか?」
「…そんなこと、考えたことない。」
「とくに発達障害のお子さんの向かい合うときには、考えた方がいいと思います。」
なぜか。
- 学校で普通に教わること、方法では、入っていきにくいから特別支援教室に通っているわけで、「普通の方法」は通用しないことが多い。
- キャパシティが限られている、あるいは特定の方向に尖っていることが多いから、覚えることは本当に大切なことを精選した方がいい。
このおばあちゃんは、言っても教育者ではないから、ある意味仕方ないと思う。でも、背筋がゾッとするのが、学校現場にいても、こういう先生にちらほら出会うこと。6年生になっても、漢字の書き順をやっていたりする。(そういう場合、もう子供の方がそっぽ向いているけど)
言い分はこうだ。
- 日本では昔からこうやっている
- 書き順が違うと将来恥ずかしい思いをする
- 字形が整う
因みに、私は「書き順は大事か?」と聞かれてたらこう答えている。
小学3年生くらいまでは、ある程度大事。
毎回違う書き順で書いていると、定着が悪いから。
そのあとは、そこまでの漢字の組み合わせだから、4つの法則さえ教えておけば、そうそう、「恥ずかしくなる」ような間違いもしない。
4つの法則(道村先生の「唱えて覚える漢字指導法」にいいページがあったはず。)
書き順にこだわるなんて、私からすると
木を見て森を見ず
だ。もっと、他に時間かけたほうがいいことがある。
特に、障害を持った子供には。海外で育つ子だって、
学ぶ時間が限られている
自然に漢字に目を触れることが少ない
という意味で、大きな障害がある。
海外マルチリンガル児が漢字学習で目指すところ②
苦手な漢字を書かずに克服 | 唱えて覚えるミチムラ式漢字学習法
を説く、道村先生。
盲学校でその方法を編み出し、その後一般校に転勤するや、その方法を一般児童にも使えるとその手法を広げ、今は海外で学ぶ子どもや外国語としてに日本語を学ぶ人にも使えるのではないかと模索している先生。
盲学校で先生の著書と出会い、直観で「これは、外国で学ぶ子に使える」と思ってから、だいぶ寝かせて(笑)この1年、その具体的な方法を模索している私。
先生のセミナーを受けるも、どこか、フィットしないでモヤモヤしていた。
でも、「延長線」を引けば、どこかに交点が見つかると確信して…
を立ち上げて、半年以上。
道村先生も参加してくださり、双方で延長線を伸ばしあう理想的な形。
そうして、
のブログで、「あ、交わった!」という感覚を持てた。
① 漢字を覚えた先に何を目指すのかを明確にすること
② 漢字を学習する、きっかけや方向性を示して、時々それを意識させる指導
材料はほぼそろってきた。上記の二つを整理して曲がりなりにも形にして出せれば、たくさんの子供や先生、親御さんが、もう一度漢字に楽しさを見出してくれるはず!
①については
10月の定例会の準備をするうちに、「漢字マルチリンガル児が漢字学習で目指すところ①」でモヤモヤとしていた「目的」がはっきりしてきたところ。
②については、どうすれば、普段漢字を見ることもなくモチベーションもわかない子供に
漢字を学ぶきっかけを与え、
定期的に効率的に漢字を学ぶ手立て
を与えられるかに
王道「教科書」
が、、意外と使えるよ!ということで、今回の発表は、
「漢字を俯瞰する力を養う漢字単元~小学校国語教科書(光村図書)の活用」
(興味のある方は記事末のリンクで申し込んでください。)
というタイミングで、神様の計らいか、道村先生と息子さんで漢字クラウド社社長の友晴さん、LearnJapanのホール典子さんと、明日、生でお会いできることになった!きっと、さらに前進すること間違いなし!ワクワクが止まらない!
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防災教育にチャレンジ②~お互いの安否確認の術
第二弾として、お互い安否確認をする方法を確認。
最近は、携帯に番号を記録してしまうと、安心してしまって番号を覚えないけど、まずは、番号を覚えさせるところから。
でも、地震直後はつながらないことの方が多いから、
171の使い方
携帯や固定電話からも掛けられるみたいだけど、いろいろ制限がかかる可能性もありそうなので、公衆電話から。
家の子に限らないと思うが、最近の子は、公衆電話自体に慣れてないし、探さないと見つからない。
メッセージを流す方法
メッセージを聞く方法
を試した。(平時でも練習できる日が指定されている。参照:上記のサイト)
「ママの声小さくて聞こえないよ。」
と子供たちが口々に言った通り、普通の声で喋ってると、録音された声がかなり小さい。
こういうのは、やってみないとわからない。
実際にやってみると、末っ子は私より早くあちこちで公衆電話を見つけ、そこにもある!と教えてくれる。
実際にやってみる。
繰り返しやる。
が大切だよなぁと思う。
というのもあることを知った。これは外国からもアクセスできるみたいなので、うちはマスターしておかないと。
あまり、今を詰めると続かないので、週末に1テーマ位のペースで、自分も含めて防災の意識を途切れせずにいたい。
防災教育にチャレンジ①~まずは、地震直後のサバイバル
うちの子供たちは地震の怖さを知らない。
でも、東京に越してきた今、何よりもこれについて教えておかなくちゃと思う。
そこで、まず、何を準備しなくちゃいけないか、ブレインストーミングをすることから始めた。本当は、イメージマップを作って、一緒に問題を共有しながらやりたかったんだけど、引っ越しもあって忙しかったので、車の中で問題意識だけ、共有。
最初のテーマは、
地震直後に生き延びるために知っておくこと
「地震の時にどこにいるかわかららないよ~。場所によってとっさにやらなくてはいけないこと違うよね。ネットでも本でもいいから、1時間調べて、みんなで話そう!」と放った。(あ、やらないと、夕飯当たらないよーと、脅し文句もあり(笑))
12歳息子はパソコンに向かい、15歳娘は本をパラパラ。
本は事前に私が図書館で何冊か仕入れておいた。
課題が与えられると、解決に向けてどんどん調べて、ついでにその周辺の知識をどんどんモノにするのが得意なタイプ
と
与えられた課題で火がつかず、課題を忘れて周辺知識をいくつか知って、へぇでおわちゃうタイプ
と、同じように育てたつもりでも違うなぁ。
でも、ディスカッションをすると、両者の溝を少し補えるし、お互い新しい発見がある。やっぱ、集団授業は大事とか、考える私。
「トイレにいたら…」
一番安全らしいけど、ドアが開かなくならないようにスリッパを挟む!
「学校にいたら…」
先生の指示に従うけど、揺れが収まったら校庭に出る
「通学途中だったら…」
頭をとにかく守る。大きい道をなるべく通り、ガラス類から離れる
「エレベーターの中だったら…」
すべてのボタンを押し、空いたらすぐ降りる
などなど。
そのあと、一緒に外に歩いていても、「ここだったら?」と聞くようになったので、防災意識を高める第一歩は成功かな?
子どもに一番良かった本は上記の真ん中の本。
クイズ式&解説が丁寧なので、末っ子6歳にもわかりやすかった。
あ、ちなみに、上の問題の答えは、③です。キッチンは一番危ない場所だそう。
漢字アプリ「yomiwa」③~日本語上級者ならこんな風に使える
前回、初級者の使い方案に続き、上級者で
どんどん使える漢字数を増やしたい人
向けに、どんな使い方があるか、考えてみた。
ざっと項目を出すと…以下の通り。
- コミュニティで質問したり、有用な情報をシェアしたりできる(Yomiwa Wall機能)
- カメラで映し、知らない漢字があれば、詳しく調べられる(Camera機能)
- 普通に辞書機能も(Dictionary機能)
- 漢字を手書きで書いて調べられる(Draw機能)
- 英語以外の言葉の辞書も簡単にダウンロードできる!(Download機能)
- 時事記事も手軽に読める。(Today's words機能)
- テーマごとに増やしたい語彙の一覧がある(Lists機能)
- 小~高までの学年配当漢字や日本語能力試験の漢字リストもある(Lists機能)
- 調べた言葉(漢字)、メモがあとから見られる(Lists機能-History、Notes)
一つずつ、ちょっと丁寧に見てみたい。
コミュニティで質問したり、有用な情報をシェアしたりできる(Yomiwa Wall機能)
「キス」云々の質問が、外国語を学ぶ時にあるある!躓きで笑ってしまった。教師としては、こういう質問にこまめに答えていると、力がつくかも(笑)
カメラで映し、知らない漢字は、書き順等まで詳しく調べられる(Camera機能)
日本語能力試験何級相当の漢字かも、表示されているのは、資格試験を目指している人にはいいかも。
普通に辞書機能も(Dictionary機能)
私はフランス語の辞書をダウンロードしているけど、他の言語の選択肢も幅広い。
漢字を手書きで書いて調べられる(Draw機能)
多少汚くても、候補を出してくれる!
時事記事も手軽に読める。(Today's words機能)
見出しだけ、簡単なキーワードの説明を見ながら読んでもよし
気になる記事があればクリックすれば出てくるし
おまけにボタン一つでフリガナも入る
テーマごとに増やしたい語彙の一覧がある(Lists機能)
小~高までの学年配当漢字や日本語能力試験の漢字リストもある(Lists機能)
調べた言葉(漢字)、メモがあとから見られる(Lists機能-History、Notes)
個人的には、最後のHistory機能がいいなと思う。
いやー、道具の進化はすごい!
電子辞書が出たとき、「時間をかけて、紙をめくることで、生まれる学びがあり、語彙も増える」という年配の先生方を横目に、
徒歩しか知らなかった人が、自転車に乗った
みたいな感じで、数倍速速く、言葉が調べられることに越したことがないと思ったもの。
気づけば、いつまでも電子辞書から進化していなかった自分に気が付く。アメリカで若者に交じって、コミュニティカレッジに行っていた時にうすうすそれは感じていた。
それ、なんですか?
と、若者に聞かれるので(笑)
携帯じゃ、だめなんですか?
って。 反省反省!
このアプリは、自転車どころか、使いようによっては、電車、飛行機のスピードを体感できる!
きっと、他にもいろいろありそうなので、使ってみた方は是非教えてほしい。
華麗なる?カーシェアリングデビュー
6年ぶりに日本に帰ってきて、しかも、東京に住むことになって、びっくりするのは、
便利さ
コンビニ、郵便、宅配便…いろんなことが便利で、おまけに値段も安く、すべてが予定通り滞りなく進む、これはフランスでもアメリカでもあり得ないこと。
いろんなことがサクサク進み、いよいよカーシェアリングに挑戦した。
「この家の近くに二件カーシェアリングのスポットがあって、3台使えるよ。」
と、兄が引っ越しばかりの家に遊びに来た時に教えてくれた。
カーシェアリング
名前とコンセプトは知っていたけど、こんなに便利で安いとは!!!
10-15分単位で使える。
携帯一つあれば使える。
予約もできて、乗る前までは無料でキャンセルできる。
すぐ必要というわけではなかったけど、いざというときに使えるように、登録しておいたのが功を奏し…台風で荒れた月曜日の朝、すべての交通機関がマヒしている中、実はすでに危険領域から脱した、すっきすきの東京を夫を送るために、発動!華麗なる?カーシェアリングデビューを果たした。
予約10分前から使えて、しかも予約時間前はカウントされない!!
途中で通行止めがあったため、使った時間は20分。160円!
バスより安く、夫は濡れずに駅まで到着できたのだった。
これは、便利ということで、我が家の3人の通学にも雨の日は使うことに。
普段は自転車通学だけれど、雨が降ると、途端に不便な立地。歩くと、25分。ちょうど半分の距離のところまでは、バスがあるけれど、6歳の末っ子を送っていくのはかなりうーん。環境を考えると、公共交通機関を使った方がいいけど、朝だけは、3人乗せたらいいかなと。
我が家のバス代片道を計算すると、約700円。
まだやっていないけど、無料10分分も上手に使うと、カーシェアリング代は高くても160円、下手したら80円。
これに
雨に濡れないこと
かかる時間、半分以下
を考えると、カーシェアリングに軍配があがる。
用途と立地を考えて、2社と契約。
① Careco
平日パックがお得。月額980円かかるけど、利用が980円まではお金がかからない。
② オリックス
ただ、Carecoはうちの近くは一台しかないので、いざというときに心もとない。なので、もう一社とも契約。こちらは、月額固定で払わず、割高だけど、使った分だけ払う仕組みを契約。
しばらくこれで試してみようと思う。
それにしても、こんなので経営が成り立つのが不思議。
でも、使い方書類が送られてきて、納得。
紙一枚、あとは、QRコードで説明動画に飛ぶ仕組み
誰も読まない分厚い紙の説明書を送らないだけで、随分経費を節約しているんだろうなぁ~。
カレコに至っては、インターネットで簡単に登録できて、その日から使えるという手軽さで、商機を逃さない!お見事。