世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

バイリンガル育児ー親の覚悟と仲間

年末、二つの微妙に意識が異なるお母さんグループと楽しいひと時はを過ごした。

 

 ① 補習校の先生をしていて、子どもの日本語教育に熱心。

 ② 補習校に行かせないという選択をして、子どもの日本語教育は楽しくが一番。

 

まあ、実際にはそんなに①と②とはっきり分けられるわけではないけど、平たく言うとそういう感じ。

 

①の人たちの会話

 「バカンスって子供のルーティンが崩れて大変。早く学校が始まってほしい」

 「普段補習校の宿題で忙しいから、この休みを使って、親子で漢検に挑戦中」

 「クリスマスプレゼントを人参としてぶら下げて、日本語の宿題」

 「旅行先にもドリルを持って行って、隙間時間には勉強」

 「補習校が漢字テストをやってくれるから、時間をひねり出して勉強できる」

②の人たち

 「休み中、子どもたちと目一杯、季節の行事やクラフトを楽しんでる」

 「のんびりの生活に親子共々慣れて、学校始まってほしくない」

 「子どもが楽しくない日本語学習グループには参加したくない」

 「しまじろうとか通信教育を使って子どもと自分のペースでゆるゆるとやりたい」

 「日本語以外に音楽とかすきなアクティビティとかもさせてあげたい」

 「テストとかで子供も自分も追い込まれたくない、楽しくない」

 

私はもちろん①に入る、教育ママです(笑)

でも、どっちもありだなと思う今日この頃。

だって、一日みんな24時間。何かを選べば何かを捨てないといけない。

私は、自分の子供が

 「将来、自分が住みやすい場所を選ばせてあげたい」

 「アイデンティティについて悩んだ時に、ひとつのツールをあげたい」

 「自分の言葉でしか表現できないことを伝えたい」

 「自分が認知症になって外国語がはがれてきてもコミュニケーションをとりたい」

という理由で、前者の仲間に入っているけど、正直めげそうになることは何度も。

  毎週土曜日はつぶれるし、

  学校にまつわる仕事は二倍になるし、

  平日は宿題を見てあげることに追われるし。

子ども時代という貴重な時間をもっと親子でゆったりと好きなことしてもいいのかな、言葉以外で時間を共有するという方法もあるよなと思うことも。

でもでも、迷いながらも、

  親が方向性を決意して、覚悟すること

が、バイリンガル育児には必要だと思う。

そして、決めたら、

  決意の方向に見合うコミットメントを惜しまないこと。

  同じ方向性を目指す仲間と情報交換、励まし合うこと。

 

時には、今回みたいに、違う選択をする人と価値観を擦り合わせて自分の価値観を再認識するのもいいなと思った。