世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

私たちはいかにして英語を失うか~6歳の娘の英語保持に親ができること

「英語の日は、学校に行きたくない!」

とぐずる、6歳の末っ子。3年間のシカゴ生活、断固として英語を話すことを拒否していた彼女が、最後の半年で話始め、「英語を話せるようになりたい」と言ったので、ギリギリに進路変更して、今は東京フランス国際学園の英仏のバイリンガルコースにいる。

 

私も夫も、日仏をきちんとやることが最優先と思っているので、本人が希望しないのであれば、一年後は普通のクラスに戻してもいいなというくらいの気持ちでいる。が、この本を読んで、とりあえず、この一年は、親の私も覚悟して、彼女の英語の勉強に付き合ってみようと思った。

 

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服部先生の講演は聞いたことがあるし、すでにだいぶ古い本になりつつあるけれど、学ぶも速い、忘れるのも速い、子供の外国語の簡単なメカニズムと保持するための具体的な手法(先輩ママの成功談、失敗談)もあって、良本だ。で、

  読み書きを伴わない外国語は、喪失してしまう

のが、よくわかった。今、頭の中でふわふわとある英語をどうにか、頭に残すには、書き言葉まで落とし込まないといけないんだ、と改めて。

 

フランスの小学校では一年生になった彼女。英語もフランスも読み書きが入ってきて、宿題も多く大変。だけど、ここは、親の頑張りどころ。ただ、YOUTUBEで英語を聞かせて満足ではなくて、綴りのテスト勉強に付き合ったり、英語の本を読んであげたり…

  聞く話す力を読み書きできる力まで

うまくつないであげたい。

 

英語の日(その日は一日英語で過ごさないといけない)は、涙をにじませ、門の中までついてきてとせがむ娘。中庭にみんな集合して、先生が迎えに来たら列になってクラスに入っていく。ずっとぐずぐず言っているが、先生が出てきて集合の合図をかけると、カーディガンでググっと涙をぬぐい、覚悟を決めたかのようにすっと離れて、子供たちの渦の中に入っていく。

 

英語の日のお迎え時は、疲れ果てて大抵不機嫌。

でも、昨日はそうでもなく、あっさり「英語に慣れてきた」と。

こうして成長していくんだな。

それにしても、自分が自信を持って話せない言葉を教えるのって、なんとも心地悪い。日本語フランス語とのバランスも悩ましい…。