世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

東京フランス国際学園、ここがいい!

目の前に広がる大海に夢と希望を持ち、ワクワクしながら、岸と海とを行きつ戻りつしながら、泳げる距離を伸ばしている6歳の末っ子。

これは、親子共々楽しい。

何といっても、自分のペースで世界を広げられるから

 

一方で、大海のうねりの中で、否応なくスクロールを余儀なくされている15歳長女。

「覚えきれない!わからない!こんなことして何の意味がある?」と、大騒ぎ(笑)

「世の中無駄なことは何もない。人生の中で、これ以上できないというくらい勉強する時期も必要」とか言って、叱咤激励する私。

時々は、「島」になってあげないとね。

 

さて、この長女と長男12歳は、9月から東京フランス国際学園で日本語の勉強もしている。レベル分けテストの結果、ギリギリ日本の学年相当の教科書を使ったクラスに入れてもらえた。

これで、これまで海外で補習校でつないできた日本語(母語)教育が、つながったとひそかに胸を撫でおろす私。

 

で、補習校に比べてよいなと思う点。

  • 日本語が「教科の一つ」になるので、学ぶモチベーションがあがる
  • 同レベル、同じような悩みの仲間と頑張れる

まず一つ目。

補習校はどこかオマケ、という意識が子供たちにはあったけど、教科の一つになって成績一覧表に載るとなると、やはり真剣さが変わってくる。

スイスでは、学校外で行っている継承語教育の成績を現地の普段学校の成績表にも書いてもらえるという話を聞いたことがあるけど、子供たちにとって

  メインストリームの中で自分の学びを価値づけられる

って大事。

 

二つ目。

「この漢字どう書くんだっけ?って聞くと、こうかなって半分まで書いて、あとわかんないって言って、次の子に回して、何人か回しているうちに漢字ができあがる…そういうのが嬉しい」と長女が言う。

気持ちわかるなぁ。

  補習校の中学部では、すぐに答えがわかっちゃう日本から来た子

  漢字はとおの昔にあきらめっちゃった子

の両極端だったんだろうな。

やっぱり学びには仲間が必要