世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

継承語、やっぱり悩ましい言葉

先週末、小六の息子の友達のお母さんと話して意外だったことがある。

 そこも、うちと同じ日仏家庭。

  家では日本語で話すのに、学校では絶対にフランス語しか話さない

ということ。

 理由は、東京のフレンチスクールには日本語を完璧に話したり、読み書きしたりする子がたくさんいるので、そこでは話せないというのだ。

  「話せばいいのにねぇ、子供の中で見えないヒエラルキーがあるらしいよー」

とそのお母さん。

お母さんとその子が日本語で会話をしているのをちらっと聞いたけど、引け目を感じることなど、まったくないのだけど…

そういえば、シカゴの補習校の中学部に入った頃から、長女も『日本語ができない』と委縮し始めていたなぁ。中学部に残るのは、日本人家庭か日本語の学習に意味を見出せた一部のミックス家庭だけだから、相対的にできないと感じたんだろうなぁ。

  だから、継承語って悩ましい。

前にも書いたけど、継承語とはなんぞや①~子供にとって(2世) - 世界の学校から

  できても100%自信を持てないし、

  周囲はなんとなくできて当たり前

「バイリンガルは自然に覚えられていいねー」言われちゃう。できなければ、恥ずかしい思いをするという…。

 

長女が、東京のフレンチスクールに入って喜んだこと。

「わからない漢字があるでしょう?途中まではなんとなくわかるんだけどって感じの。それで、隣の人に聞くと、その人も同じような感じで、その漢字に一部を足して、次の人に回すの。その隣の人も自信をもって答えが書けなくて…そんな風にして、クラス一周したころに漢字が出来上がっていること。」

同じようなレベルの子供たちの中で安心して、励ましあって学んでいけるって、とっても大事なこと。

 

自分の子供だけでなく、周りの子供にも、

  二つの言葉を学んでいることは素晴らしいこと

  100%できるなんてあり得ないからどんどん使って!

と伝えたいなと思う。