世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

日常生活を漢字につなぐ一押し⑥~よく間違える漢字

中一の息子が、何度も何度も間違える漢字がある。

 

  「伝」と「殺」である。

 

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わからないのではなくて、毎回同じ「間違った解答」をするので、完全に間違って入っちゃったんだろうなぁと思う。

それで、部品の意味と絡めて説明したらわかるかなぁと思って、漢字辞典をひきひき、こんな説明をしてみた。

 

 

繰り返し練習ではなく応用が利く声かけ

 

「殺」は、いねをつかんで曲がった方向で草と刈り取りをするからできてるんだって。「殳(るまた)」は、「まがったほこ」を表してるんだね。〇君は、この「殳」の代わりにいつも「おのづくり」を書くんだよね。「おの」も「ほこ」もにているから結構いい線いってる間違いなんだけどね。

 

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「伝」は、右は糸車、表してるんだって。昔の人は手で糸マキマキしてたんだよね。くるくる巻いて疲れたら横の人に杯バトンタッチって、疲れたね、ここまでできたよ、なんて、伝えていったのかな。人がそうやって横に横に渡していくんだから、人を表すにんべんて覚えたら?ぎょうにんべんは、「行く」って言う意味だから、伝えると関係ないよね?

 

これが、息子に入るかどうかはもう少し時間経ってみないとわからないけど、少なくとも、「何回も練習しなさい」より理にかなった良い声かけかなと思う。

 

コツは強要しないこと


理にかなったことが好きの息子は、この手の話は聞きいってくれる。なのでおまけに、もう一押ししてみた。

 

  「自分が何回も繰り返し間違っちゃう漢字は、今、ママがやったみたいに、

   辞書で部品の意味とか調べると、もう間違わないかもね。

   いちいち調べてたら嫌になっちゃうけど、

   よく間違っちゃう漢字だけでも調べたらいいんじゃない?

   漢字辞典の引き方覚えてる?」

  「うん。」

 

ここでストップ。

  「じゃあ、やってみよう」

と言ってみてと言いたいところだけど、ここはぐっと我慢。

そして、もし自分から漢字辞典を広げたら大いに褒めてあげるのが得策。

いつになるかなぁ。押忍。