世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

漢字とあそぼ⑦~なにげに部首導入

  「これ子供の子じゃないよね、上に何かついてるし。」

 

漢字アプリで、「字」の漢字が出てきたときの娘のつぶやきである。

 

  「そう、これこれカタカナの何か覚えてる?

   ちょっと、しっぽがちょん切れちゃっているけど。」

  「ウでしょ?」

  「そう。ウが頭の上についてるから、『うかんむり』って言うんだよ。」

 

どうせだから、冠シリーズ教えちゃったらいいかなぁという野望がもたげ、続けた私。

 

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漢字の部品に注目~なにげに「部首」導入

  「じゃぁ問題です。これは何かんむりと言うでしょうか?」

  「わかんむり!」

  「正解。じゃあこれは?この部分のカタカナがヒントです。」

  「つかんむり?」

  「ピンポン!すごい、じゃあこれは?!」

  「さかんむり?」

  「残念。これはひっかけ問題でした!くさかんむりでした。

   草という字にあったでしょ?」

  「じゃあ、もう一こ行くよ。これは? この漢字なんて読むんだっけ?」

  「たけかんむり!」

 

このやりとり、その後忘れていたのだけども、その晩、娘が本棚の本を読みながら、

 

  「これ何だっけ?うかんむりに、子供の子」

 

と言われてはっとした。 

もうすでに

 

  漢字を部品の足し算として見れるようになっている!

 

 漢字を分解合成できるコツ①~ネーミング

これに導いたコツはなんだろうと考えた。

 

  部品に名前をつけてあげたこと

 

これがまさしくミチムラ式の強みで、

 

  形を言語化することで、はっきりと頭の中で認識できる

  それを自在に頭の中でくみあわせる

 

ことができるのだと思う。

 

漢字を分解合成できるコツ②~親しみやすいネーム

今回のヒットは、

 

  「かんむり」という言葉がどうも子供に響いた

 

おかげなような気がする。

今回扱った「冠シリーズ」正式部首名ではあるけれど、繰り返し出てくる部品の名前は、

 

  子供が親しみが持てる名前を付ける

 

といいと思う。

 

私が息子が小5の時にミチムラ式を使おうとして失敗した理由の一つは、この部品を覚えさせようとしたからだと思う。ミチムラ式からは、

 

  分解合成するという視点

  部品名のいちアイデア

 

をもらうことにして、部品名は子供と楽しみながら決めていけば、うまく行く気がする。

 

漢字を分解合成できるコツ③~基本漢字をよく知る

部品がいくつも組み合わさってきたとき、その一部の部品はよく知っていた方がいい。

今回、娘が「かんむり」に注目できたのも、すでに、「子」をよく認識しているからだ。

 

この記事とも重なるが、 基本漢字をしっかり定着させることは、大事!

edu-kachan.hatenablog.com

 

お勧めは、このカルタ。

 

  

そのうちやりたいこと~部品で漢字狩り 

  それぞれの冠が使われている漢字を集める活動

 

それぞれの部品が持つ意味に気づいて行けたら、3年生からの漢字学習の大きな布石になると思う。