手元にあるものの使う対象がおらず、眠っていた98部首かるた。
小6甥っ子(自閉症スペクトラム障害でやや知能に遅れがある)のために使ってみることにした。うちの小1の末っ子にもまだ早いかなと思いつつも一緒にやってみた。
お勧め対象児
- 小1~2年生の基本漢字、会意文字の仕組を大体わかった子
- 小3~小4で漢字が覚えるのが難しくなりつつある子
使う目的
- 蓄えたバラバラの漢字の知識を部首という視点で整理して、漢字を部品の合成分解という視点でとらえなおすこと
- 漢字の部品(部首)には、意味があることを理解する。
このカルタの作り
このカルタは、全部で10種類のグループに98部首が分けられる。
その中で、今回は「体」からできた部首カードを取り上げることにした。
大きな流れは、
導入--記憶--ゲーム
である。
手順
①今日は漢字のパーツである「部首」勉強することを伝える。
②大きな紙に簡単に体の絵を描き、そこにそれぞれの部首名を読み上げながら置いていく。
この時、読み札と取り方を背中合わせにクリックしておき、
裏を見せたりその説明を見せたり)しながら並べる。
(自分もカンニングできる!)
③場所をよく覚えるように行って少しお時間を取った後、カードを集める。
④カードをもう一度考えながら元の場所に子供に置かせる。
教師は、横で部首名をつぶやくようにする。
子供はわからなければ、裏を見てそれをヒントにしながら考える。
⑤読み札と取り札をバラバラにしてゲームとして遊ぶ。
神経衰弱
カルタ取り
実際の子供とやったビデオは、「真っすぐ並べるこだわり」逆らえなかった甥っ子のために、脱線したため(笑)、後で一人でとりなおしたビデオをどうぞ!
子どもと一緒の時は、子供が絵に色々書き足したがったりするので、それも楽しみながら一緒にやりました。
気付き
「部首が表す意味」と「部首名」に焦点を当てて、後はとにかく
楽しく遊ぶこと
に徹した。
小1娘にはまだ早いかなと思ったけど、覚えさせようと思わなかったのがよかったのか、娘はゲームとして楽しんだ。その後、日常生活で知らない漢字に出合っても、
「あ、この部分知っている!」
とか言うようになった。こんな風に、「この漢字習っていない、知らない」ではなくて、
少しでも知っている漢字の部分に目を向ける姿勢
が身についてきたことが何よりもうれしい!
甥っ子は日常的に変化を見てあげれないのだけど…毎回会うたびに、ごそごそと漢字グッズを出してくる私に慣れてきて、嫌だ!と言いつつ(笑)嫌がらずに、漢字遊びをするようになってる。
使い方次第で、導入にも定着にもゲームにも復習にも使えるこのカルタは、本当にお勧め!
ただ、海外在住の子供たちにはやはり、読み札の日本語が難しいかも。