世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

公文式×バイリンガル教育③~国語の問題、ここがイイ!

公文をしている親御さんとお話しすると、大抵、

  問題がいい!

とおっしゃるのだけど、どういいの?というと、「みんなそういうから」(笑)という返事が多く、正直よくわからなかった。
体験の時に、以下の三つ部分で私はやると決めた。

徹底的に文法をやる問題

公文の先生が当初のレベル判別の結果を見せてくださった。
ほとんど内容を読み取ってはいるのだけど、漢字の書き取りとこの複文のところで点が引かれていた。
漢字の書き取りは目をつぶるとして、複文の間違いが私には引っかかった。
なぜなら、英語で言えば、「関係代名詞」のところで、ここをクリアするかどうかが、

  初級と中級を大きく分ける

と昔家庭教師で英語を教えていた時、実感していたから。

自分の息子、しかも、国語をそういう目で見たことがなかったので、今まで息子がここで躓きがちであったことを完全に見過ごしていた。
どおりで、文章を書かせると、

  一文が短い or 文がねじれる

わけだ。
というわけで、この辺はやはり「ドリル練習」するべきと考えた。
先生は、内容は読み取っているので次のレベルからスタートしてもと言ってくれたのだけど、このレベルをもう一度やってくれるように頼んだ。

漢字を熟語で、熟語を文の中で活用させる問題

マルチリンガル漢字指導法研究会でも共通理解事項になってきたが…
中学年からは、

  漢字そのものよりそれを含む熟語の数をどれだけ増やせるか

高学年からは、

  その熟語を文の中でどれだけ使えるか

なので、この問題は本当に素晴らしい問題。
授業でもここまで丁寧な教材を作ってあげれるといいのだけど…
息子の学校では、熟語を教えた後、短文づくりを宿題に出してくださるのだけど、その一つ前のステップとしてこれくらいのレベルのプリントを用意するといいんだなというのも勉強になった。

公文の推薦図書の頭出しをしてくれる問題

雑誌は好きだけど、なかなか本には手が伸びない息子。
図書館から定期的に本を借りて手元において
「全部読まなくていいから冒頭だけ読んだら?気に入る本があるかもよ。」
と日本にいるメリット(図書館で思う存分本が借りられる!)を生かしていたが…

この問題に出会ってから、超らくちん。
「もっと読みたいなと思った本があったら買ってあげるから言って!」
に声掛けが変化した。


というわけで、確かに公文の問題はいいです。
正直、体験の時、やらせる気があまりなかったけど、始めることにした。
「とにかく体験だけ行ってみて」と息子に言っていたので、息子は文句言ってるけど(笑)
「公文」が「苦悶」にならないように~

公文式×バイリンガル教育②~メリット

前回、公文式のデメリットについて書いたので、今日はメリットの話。

集中しやすいしくみ

初めて見学に行った日、まだ教室が開く前で、小学校低学年くらいの子供たちが数人、外で大はしゃぎしていた。
このまま教室に入って、勉強モードに切り替えるのは大変そうだな、学校ではなくて習い事となるとなおさら、と思った。
ところがどっこい!教室に入ると話をやめ、1分後にはそれぞれ席を離れて自分の学習を黙々と始めたのだ!
これは本当にすごいこと。
この秘訣はなんなのだ!と、全力で観察(笑)
で、わかったのは、

  教室に入ってからの行動をルーティン化、徹底的に躾けてること

子どもたちの動線に沿って、荷物置き場、プリントファイルの配置、机の配置などが環境が整備されているし、
先生のところに持っていくときのプリントの並べ方、点数の記録の仕方等、ルーティンは細かに決められていて、
最初の時に徹底的に指導しているのだ。
だから、子供たちは、余計なことに気を紛らわさずに

  来たら、すっと学習に集中

できるのだ。

それから、もう一つのコツは、

  時間を測り、記録すること

5枚のプリントをやることになっているのだけど、必ず最初の最後の時刻を記入させる。
これが家でやっているときも効果的で、途中で気が散りそうになっても、時間を測っていると思うと耐えている(笑)

 

学習の習慣がつきやすいしくみ

週に2回、公文に通い、そこでプリントのやり取りや間違い直しをするが、それ以外も基本的には毎日5枚、家でも勉強をする。
この 

  毎日決まった枚数、定期的に通う

というのは、学習習慣をつけるのにはとてもいい。
毎回、内容や量が違ったりすると、その度に子供は学習以外のところに「意志力」を使うことになる。で、億劫になってしまう。
やや無味乾燥しているかもしれないけど、やっぱりコツコツ積み上げていかないと!

  子供のレベルにあった問題

というのもやはり大事。難しすぎたら続かない。
ただ、簡単すぎても飽きてしまうし、前回書いたように勉強しているようでなっていないということにも。
この辺まで見てくれることを公文の先生に期待するのは難しいかもしれない。
特に時間の制約があるバイリンガルの子供たちは、親がこの部分はチェックして、先生に働きかける必要があるかも。

バイリンガルの子供にとって公文はいい?

私の結論は、

  毎日半ば強制的日本語に触れる時間を作る習慣がつくのでよい

ただし、

  問題はやや繰り返しが多すぎるので、全部をきちんとやろうとしすぎないこと
  進級テストはかかった時間や落ち込んでいる技能に引っ張られず7、8割くらいで次に進めてもらうことを

  親が気を付ける

  それを認めてくれる公文教室を選ぶ

といいと思う。

あとは、公文式はあくまでもアウトプット<インプット 
今注目を浴びている表現力や思考力アップ以前の基礎学力(読解力や語彙力)をつけるもの

うちの当初の目的

  日本語の語彙補充 ⇒ 〇
  いろいろな読み物を読んでほしい ⇒ 〇
  もっと文章を書く機会を増やしたい ⇒ △ 基本穴埋め、例文の書き直し。
  要約の練習をさせたい ⇒ △ 中学レベルかららしい。

をそれなりに満たすと考えて受講を決めた。
次回は、特に気に入っている国語の問題について!乞うご期待!

 

公文式×バイリンガル教育①~デメリット

うちの子供たちは東京のフレンチスクールでフランスの教育システムに沿った教育を受けている。幸運なことに、学校システムの中で日本語の授業もあり、学年相応の教科書を用いるクラスでバイリンガル、バイカルチャーを実現すべく頑張っている。

多分、世界中探してもこれ以上、私たちのような日仏家庭の子供に恵まれた環境はないと思う。けれど、学校だけに頼るのは限界もある。

 

小6の息子の

  日本語の語彙補充

  いろいろな読み物を読んでほしい

  もっと文章を書く機会を増やしたい

  要約の練習をさせたい…

を叶えてくれる学習教材はないかなと思っていた。そんなところ、巷で人気の公文が無料体験中だったので、門をたたいた。

 2教科できるというので、国語と英語(文法の補充になるかなと思って)。

最初は、デメリットが目についたが、結論から言うと、国語だけやることにした。今日は、デメリットの話。

 

100%を目指す階段式

「フレンチスクールのお子さんを見ていると、まだ100%習熟させないうちに、学校は次に進んでいくんですよね~」と、公文の先生がおっしゃった。

その通りで、計算などでもある程度習熟した時点で、フランスではOKとされる。

理由は、

  スパイラルに学習を進めるため

どうせまた次の学年で扱うので、完全さを求めないのだ。

「学習期」という考え方でプログラムが組まれていて、学年ごとではなく、2-3年ごとの学習期の終わりに、一定のレベルに達していればいいのだ。言い方を変えれば、2-3年の猶予がある。

あとは、

  計算より、証明などの論理性を重視するため

正確に、速く…を追求せず、どう考えどう表現するのかということを重視する。

 

数学の考え方は両国で全然違うのはわかっていたので、最初から、履修する予定はなかったのだが…問題は国語も、 

  一つの学年の漢字がきちんと習得されていないと次の学年に進めない

これは、うちの子供にはあわないなと思った。

  漢字ができなくても、内容的には、上の学年の内容を理解できることも多い。

  4年生くらいからは書きより読み優先と考えている

からだ。

そもそも、バイリンガルは100%を目指したら、つぶれてしまう。

70-80%で良しとしなければ、時間もエネルギーも足りなくなるからだ。

公文は日本の教育システムに合わせて作られているので、まあ、これについて文句はもちろん言えないのだけど(笑)

 

できていることも繰り返し、徹底的に定着を図る

「自学自習」をモットーにカリキュラムが組まれているので、気が遠くなるほどのスモールステップでプリントが作成されている。同じ複文づくりの問題でも、最初は単語の穴埋め、その後、文節、最後に文を書くというように。

  呑み込みが速い子

  うちのように時間に制約がある子

には、無駄が多いように見えてしまう。

すらすら解けるから、子供はやるし、親も机に向かっているとなんとなく勉強しているように見えてしまうけど、結局何も新しいことは学んでいない可能性も…

息子の方が、「こんなに何回も同じことをやることに何の意味があるの?」と言い出した。

先生がマル付けをしながら、できることに気づいて、飛ばしてくれるといいのだけど、

  基本、全部のプリントはやらないと次には進めない

仕組みらしい。

 

作法を大事にしすぎ

「ピリオドがないだけで、点を引かれて30分近く考えさせられた!」

と珍しくお怒りマークをおでこに光らせて、息子が公文から帰ってきた(笑)

先生としては、当たり前の間違いだったので、自分で見つけさせようとしたのだろうが…フランスでもアメリカでも、プリント位ならそういう細かいことはあまり言われないので、息子には腹が立ったらしい。

 

国語でも、「ですます体で答える」「文章で答える」というのが作法らしく、それに沿っていないと点が引かれる(笑)

 

これは悪いというわけではないけど、日本の教育って、そういう細かいところばかり見て、木を見て森を見ずというところがあるよなぁと思う。


進級テストでは全技能の平均を見られる

次のレベルの学習にうつるときには、進級テストを受けることになっている。

で、これは、読解、漢字、語彙などの各技能の点の平均とかかった時間を総合的にみて、合格点に達していないと、次にいけない。

でも、うちの子供のように、すべての技能を必ずしもバランスよく伸ばすことを望んでいない場合、一つの技能は落ちているけどその他は標準といった場合、落ちている技能のせいで先に進めなくなる。

できなければ、同じ問題を繰り返す

それで、進級テストを突破しなければ、同じ問題に戻ることになる。

もちろん、繰り返すことでできるようになることもあることは否定しないけれど、基本的には、

  同じ方法を繰り返しても「わかる」ことはない。

「ただ、答えを覚える」ということもあっても。

 

それに、同じことをやらせると、大概の子供たちは、

  モチベーションが下がる

相当、先生がよく見て、ピンポイントで「この部分ができていないだけだから、ここだけ頑張ったら次いこう」くらいな指導をするなら別だけど。

 

…と、デメリットが目につき、2週間の体験を一週間で打ち切ろうかと思った。でも、メリットにも気づいたし、何よりもそこの公文の先生が私の話をきちんと聞いてくれて、融通を聞かせてくれたので、続けることにした。

というわけで、次回はメリットの話。

 

 

ブックレビュー 「同時通訳者のカバンの中」

 

たまたま図書館で子供の本を返すときに、予約本のところに入っていて、当時、翻訳をお仕事にする人が

  翻訳者の仕事はテクノロジーを駆使して翻訳されたものを手直しすること

というブログを読んで衝撃を受けた後だったので、借りて読んだ本。

 

結果的に、そのことについては、あまり書いていなかったのだけど、伸び悩んでいるフランス語の勉強法のヒントをたくさんもらえてよかった。

 

こんな人にお勧め

CEFRでB1-B2レベルくらいで伸び悩んで、どう勉強したらいいかなと思っている人

 

テクノロジーを使えば勉強はいらない?

テクノロジーはそもそも、人間の能力を拡張するためのもの。

ある程度、英語がわかるからこそテクノロジーの力が発揮される

 ①日本語を英語にするのに和英辞書サービス、機械翻訳を使う

 ②出てきた英語がほんとに自然に使われるものなのかを判断する。自信がない場合は、英文をサーチエンジンに入れて答え合わせをする

 ③シソーラスなどの類語辞典のサービスを利用してより良い表現がないかを検索する

 

⇒googleトランスレートを使うことは多くなったけど、なぜか、何となく大丈夫なのかなという不安があった。これを読んで、機械に任せられるところはどんどん任せて、自分は

  人間にしかできない微妙な言い回しや確認作業に時間を割いたらいい

んだということに気づけた。

 

 

ディクテーションのやり方

 ①1回目の視聴の時は内容理解するようにする。日本語字幕で見ても良い。

 ②1回目で大体、理解度できたと思えば、2回目の視聴ですぐに書き取りをする。

あまり自信がない場合は、2回目は英語字幕にして実際にはどんなセリフが言われてたか確認。

 ③そして3回目にいよいよ書き取り。

1- 2分聞いたら、一時停止。書き取れるまで何度も巻き戻して聞き直して、書き留める。最初のうちは何回も再生しなくてはならないかもしれないけど、それでもいい。

 

⇒「プロでもこのくらいスモールステップで進むんだ!」

というのが純粋な驚き。いきなり、書き取ろうとすることに無理があり、続かないんだというのが学び。

 

洋書の本の読み方 

同時通訳者でも、英語の本を読むには日本語の本の何倍もエネルギーが必要。なので、気になる本はまず日本語版で先に読む。そして面白かったら、その後オリジナルの英語版を読む。目的は、たくさんの本を読んで表現を学ぶこと。

  その目的を達成するためのプロセスはできるだけ敷居が低いやり方の方が良い

日本語版を読んでからだったら、「予測力」がつくのが良い。知らない単語があっても、内容を推測しながら読み進める力がつく。

 

⇒言語習得には読書に勝るものなし

と心得ているものの、やはり、隙間時間、日本語とフランス語の本が並べられれば、短時間でたくさんの情報を仕入れられる日本語に手が伸びる…。で、フランス語読書が続かない。わからない言葉を辞書で引こうと思うとなおさら億劫。

これを読んで、

  辞書を引かずに読める本=すでに日本語で知っている本

というのにアンテナがたった!

早速読んだのは、

 

f:id:edu-kachan:20200314073947p:plain

https://www.amazon.co.jp/Le-liseur/dp/2070126919

これは、寝る前のリラックス読書で、最後まで読めたし、いろんな表現を学べた!

後は、興味がある教育分野なら、学術書でも、楽しく読めることに気づけた。

フランス語読書のコツは、

  辞書を使わず読めるレベル、内容(すでに内容を大体知っている)

  辞書を使ってでも読みたい内容

だと悟った!

アウトプット、音読する習慣、書き写す習慣をつける

-外国語に日常的に触れる環境作り

-Twitterでエコノミストのアカウントをフォローする最新記事の見出しをおう

-Podcast

-NPR のHow I built this

書き起こしの掲載されているので、聞き取れなかったところを復習するのに便利。Podcastは、スマホだと音声の速度調整もできる。

−普段は聞き流す程度にして週2回しっかりと聞き取り練習として取り組むといったメリハリの利いた聞き方

−オンライン辞書の「ワールドオブザイヤー」は押さえておきたい

 

⇒などなど、いろんなヒントがちりばめられていた。

なかなか、語学に時間が取れないのだけど、

  メリハリ学習方法(聞き流す+集中をたまに)

  覚えたいフレーズは書いて音読

を習慣化したい!

  

読んでみたくなった本

『Designing your life how to build will leave it, joyful life』 Bill Burnet

 『that start up way how modern companies use entrepreneurial management to transform culture and drive long-term growth』Eric Ries

 

マルチカルチャーで育った結果、小6息子がたどり着いた先は…

昨日、こんなブログを書いていたら、今、ダブルスクールで日本の公立学校に通わせてもらっている息子が卒業文集に載せる作文を書いて持って帰ってきた。

二つの意味で涙が出そうになった。
  私が一番大事に思っていることが息子に伝わったこと
  日本語で自分を表現できていること

「六年間の思い出」「夢」「成長」のテーマで息子が書いた作文(下書き)

 僕の小学校の6年間はとても特別です。それは、僕はその6年間のうち1年しか日本に過ごしたからです。1年生と2年生の時はフランスで住んでいて、3、4、5年生はアメリカ、そして最後に、6年生は日本で過ごしました。僕が、この文を書くことにしたのは、たくさんの国の考え方、働き方に触れてできた思い出を皆さんに伝えたいからです。
 1年生の時は、7歳でフランスに住んでいました。僕がその学校に入った時はすごいショックでした。それは、この学校に来る前の4年間は日本の保育園に通ってたからです。初めての学校のストレス等のそのまた上に考え方のぶつかりでとても大事な思い出ができました。「日本とフランスの考え方はとても違う」と言う思い出でした。だがその時は、僕は、全部の国が違うということがわからなくて日本とフランスだけだと思っていました。
 3年生になった時はアメリカに引っ越しました。学校はフレンチスクールに通っていました。アメリカでは、僕みたいにフランスから来て英語をしゃべれない友達がたくさんできましたがまた考え方のぶつかりがありました。そのぶつかりを起こしたのは、アメリカの大きさでした。例えば普通に大きい車や家などもありましたけれど、1番衝撃を受けたのはコストコというとても大きいショップからです。僕の家から1番近いコストコは迷子になれるほど大きくて物をとても大きいバックでしか売っていない場所です。例えばパンを20個とトイレットペーパー40個ごとにしか売っていません。アメリカでは何度も「アメリカ本当にめちゃくちゃな国だなぁ。」と思いました。けれどもただその国の考え方が違うとわかり始めました。
 そして最後に6年生になったときは、また新しい学校に入れられました。LFIT。そこに着いた日にすぐ友達ができました。それはきっと違う国の考え方を混ぜて自分だけの考え方ができたおかげだと思います。今回は全然ショックを受けませんでした。それも、また、アメリカ、日本、フランスの国々で違う人をたくさん出会ってもう人をそのものをそのまま受け入れることができるようになったからです。だが、まだ時々「なぜ」と思う時もあります。例えば、なぜ制服を着なければならないとか思います。それは、僕の目では人の違いをなくそうとしようとしているからです。それは人々はどうせ違うのでみんな同じにするよりその受け取った方がいいと思うからです。だが日本ですごいなぁと思ったものもあります。それは自由です。僕はアメリカから来てすごく自由に感じました。例えば、アメリカは危なくてどこにも行きませんでした。けれど日本ではスケートパークも友達の家にもいつでも行けてとても自由に感じました。それでやっとフランスと日本の違い、アメリカと日本の違いとフランスとアメリカの違いがわかりました。
 この違う国からの大事な思い出のおかげでこのことをわかりました。国はいいか悪いからではなくてただ違うだけなこと。そして、自分が渡ってきたことが自分を作ることもわかりました。僕はこの小学校後6年間様々な国に行ったり、様々な学校に行ったりして、僕に何がいいか悪いか教えてくれて、僕が今何を思って、言って、やっていることを決めていることもわかりました。

息子に伝えたかった一番大事なこと

それは、
  みんな違ってみんないい
  自分にとって何が大事かを考えて、志を持って生きていくこと

作文を読みながら、異文化に育ち、え?とか何で?とか思いながらも考えて、結局、自分なんだなと息子なりに考えているのが嬉しかった。

継承語としての日本語教育

  一つのゴールに達したかも
この作文を読んで、息子も私もよくここまで頑張ったなと、初めて思った。
うちは生まれたとき、日仏バイリンガルに育てると決めている。
そして、小6までは親の意志と責任で日本語で読み書きできるまで頑張り、その後は、子供の意志も尊重することにしている。
でも、長女(中3)に比べて、息子の日本語についてはいつも心許なさが付きまとっていた。
私にもフランス語で話しかけてくるし、作文に関しては最近はほとんど書いたものを見ていないので。
でも、いざとなったら、日本語でここまで自分の言いたいことを書けるなら、もう親の責任は果たしたかなと。
もちろん、足りないところを言い出したらきりがない。
  語彙の稚拙さ
  漢字
  文章のねじれ
でも、
  構成
は素晴らしいし、何よりも
  自分の思いを伸び伸びと表現している
あとは、本人が必要だと思ったときに、必要なだけ日本語をやったらいいかなと思う。

マルチカルチャーの息子がたどり着いた先

タイトルの答えは…
  違いを受け入れ、自分らしさを大切にすること
と、それを
  自分を表現するための最小限の日本語
でした。

今回ばっかりは、誉め言葉でだけで終わらせてあげたいけど、
  「思い出」は「経験」と言い換えた方がいいよ
と言っちゃいそう(笑)
  

バイリンガルの強み、寛容さ

題名には「バイリンガルの強み」としたが、正確には、バイリンガルを目指した結果なるであろう

  バイカルチャーの強み

である。 

それは、

  違いを受け入れる寛容さ

だと思う。

 中学の先生が小学校に感じる違和感

先日、15年ぶりに大学院時代の友人に会った。みんな、すっかり偉くなっていて、中学校の先生だった友人は小学校の校長先生を務めてた。

 まさしく、彼にとっては、異文化の中に放り込まれているわけである。彼の話で面白かったのは、

  小学校の先生の子供のチャイムを守らないという事

チャイムが鳴っても、慌てて走らないその姿に、

  「ルールは守らなければ意味がないだろう」

と苛立ちを感じるという話だった。そして、一人イラっとして、子供や先生をせかしているのが虚しいらしい。

私も含めて、その場に小学校の先生が何か居合わせたのだけど、彼の違和感に最初は

  ?

だった。話してるうちにわかったのは、

  チャイムの捉え方の違い

だ。

  中学校 → ルール

  小学校 → 目安

なのだ。

 

異文化の裏側にあるコンテクストを考える

 気の毒なことに、小学校の中で1人だけポツネンと中学校の先生が入ると、彼が1人で 悶々とすることになる(笑)

 

結果、彼が導き出した、チャイムを守らない理由は、小学校は、

  教科担任制ではないから、時間を守らなくても大丈夫。

私もその通りだと思う。
後は、

  子供の成長段階の違い

あるかもしれない。まだ、時間通りにさっとモードを切り替える段階に達してないのだと思う。

 

彼の話から、スイスの話を思い出した。

フランスと隣同士であるのに、時間の観念が全く違う。例えば、家に招待されたとき、

  フランス → 時間20分以上遅れるのがでいい

  スイス  → 時間通りに行かないと心配される

 

1度スイスの先生たちの研究会に出て、その理由がよくわかった。

  4つの公用語を持つから

ご存知の通りスイスは4つの言葉を持つ。学習指導要領も、言語ごとに4つある。各言語ごとに独立してるとは言え、国全体の方針にはそれぞれ従うことになる。この方針は、決まり次第各言語に訳されるわけだけれども、これはものすごく時間がかかる。

  みんなが時間を守らない限りと国として成り立たない

のである。 

そんな話をしたら、みんななるほどと納得してくれた。

 

バイカルチャーに育つという事

1つの国にいて学校種が変わっただけでも、こんな違和感があるのだから、国が違えばこういう違いは日常茶飯事だ。

その度に、自分と違うことに怒ってもエネルギーを消耗するだけなので、

  どうしてこうなのかなと考える

ことになる。

うちの子供たちは、考えるまで行かずに、こういうものだと素直に受け入れているように見える。それでも時々、納得いかないことがあると、話してくれて、家族みんなの異文化理解が進む。

そして毎日少しずつ、違いに寛容になっていってる。私はそれがバイリンガルの子供たちの1番の強みだと思う。

 

ブックレビュー~「今日アフィリエイトはじめます」

 

 この本を手に取ったわけ

ブックレビュー「 副業ブログアフィリエイトで超現実的に月に10万円稼ぐ!初心者の為の教科書: 〜副業初心者でも大丈夫〜」 - 世界の学校から

に続いて、似たような本を読んでみようと思って、手に取った。

知らないジャンルの本は、何冊か読まないと、立体像がつかめないので。

 

頂けた気づき

 趣味ブログと稼ぐブログを分ける

「趣味ブログに広告を貼ってはいけない」というのは、なるほどーと思った。

友達と思ってきた人からお金を稼ぐのは確かに、NGだ。

で、筆者が推す「特化ブログ」という存在&そのテクニックを初めて知り、

  なるほど、ブログで稼ごうと思っている人はそこまでするのだ!

というが、目からうろこだった。

いやー、私はまねできない。

ブログで稼ごうというのは無理だと悟った(笑)

それで、

  そもそも自分は何のためにブログを書こうと思ったのか

をもう一度考えます、いい機会になった。

 

まずは、自分のためで、それが他人様になんかの役に立てばと思ったのだ。

自分のため

 - 日々の気づきをそのまま忘れないように

 - 考えを書いて、整理するように

 - 立体名刺代わりに

他人のために

 - 何か聞かれたときに、記事でパッと渡せるように

 - 「あ、そんな見方もありか」と楽になってもらう

 - 私の経験が参考になる or 何かしらの気づきがあるように

 今回この本を読んで、これに新た一つ目的が加わった。

 - 記事を書くために使っている研究費(笑)を広告費から回収!

これなら、私も助かるし、読んでくれている方にも負担はない。

WIN-WIN~

 

こんな人にお勧め

  - 何のためにブログを書くのか、ぐらついている人

 - ブログでお金を稼ぎたいけど、どうすればいいかわかない人

 

ブログを書くのもすごく時間がかかる。

それに、目的によって書き方も当然変わってくる。

なので、それをはっきりさせるためのはとても大事だとこの本から学んだ。

 

かなり細かいことも具体的なブログサイト(SEESAA)、アフィリエイトを貼りやすい会社(楽天)に沿って、丁寧に書かれているので、

  これからブログを始めようという人

には、イイと思う。

でも、他のサイトでブログをすでに始めている人にとっては、直接は役に立たない。

  こんなことができるんだ

と思って、それこそ、他の方が書いてくれたブログ記事を探しにいくのがいい!

 

というわけで、

自分が絶対おすすめと思う商品の商品アフィリエイトリンクを貼ってみた!

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