東京国際フランス学園で、日仏家庭が、日仏バイリンガルを目指した時、考えられるコースを整理してみる。
幼、小、中、高と、フランスのバカロレア取得に向けた一貫した教育プログラムが用意されているが、日本語は必須ではないので、次の時点でどの程度の日本語を目指すのか、選択することになるのだろう。
- 小学2年 秋(CE2)
- 中学2年 秋(quatrième)
- 高校1年 秋(Seconde)
1の時点までは、能力によるクラス分けがなく、いわゆる「外国語」として日本語を学ぶ児童もクラスに混ざっている。学園の公式サイトに載っているカリキュラムから推測するに、同学年の日本の学校の国語より、かなり緩やかな日本語習得といえる。
1の時点以降は、日本の教科書を使いながら、日本の学校と同じ進度で進んでいくことになっている。
2の時点では、日本語による地歴の授業が週に2時間、国語2-3時間にプラスされる。
3の時点では、本格的にOIBの日本語オプションに向けての特訓コースとなるようだ。
◎このコースわけのいいところ
- 後期中等教育の集大成として、OIBが用意され、一貫してそこを目指した学習ができる。
- プロフィシエントバイリンガルを目指しつつも、途中でパーシャルバイリンガルに変更しても、それまでの努力や培った能力を生かせるコースが用意されている。
- 節目ふしめで、自分の能力、目指すべき方向を考える(再確認する)機会になる。
◎やや不安なところ
- 1の時点までにクラス分けがないところ。プロフィシエントバイリンガルを目指すのであれば、小学校2年生までにどれだけ日本語の「貯金」ができるかは、とても重要。ひらがなの読み書きといった表面的なことではなく、お話に親しむ、日本語で日本語の知らない言葉を説明してもらうなどの経験が大切だが、それがこのカリキュラムでできるのか、やや不安。ただ、私がこれまで見てきたのは、外国で日本語を教えるパターンで、日本で生活しているこの学校のパターンはまた違うのかもしれない。