世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

海外での日本語学習を支える資格

  高校卒業時あたりに日本語力を価値づけてくれる公的な制度

 

があると、小学校中学年~高校にかけて途絶えそうになる、子供たち、親の日本語学習へのモチベーションをキープできるといつも思っている。

この時期、

  日本語も、現地語も、学習内容が高度になること

  その他のアクティビティも入り物理的に忙しくなること

  子供が親の思いに必ずしも沿ってはくれないこと

から、現地の学校で、日本語学習が価値づけられない限り、途絶えがちになってしまう。

まあ、途絶えてしまっても、また本人がやりたいと思ったときにやればいいとは思うのだけど、少しもったいないなと思う。ここで続けていれば、

  日本の大学進学も選択肢に入れられる

し、何よりも「自分は何人?」といったアイデンティティに揺れる思春期、その答えを

  日本語の本を読んで自分なりに模索できる

と思うから。

  

 これは、

  各国で事情が違うこと、

  親の情報収集力の差が出てしまう

ので、私がLearnJapanさんと共催する「継承語としての漢字の教え方研究会」でぜひとも扱いたかったテーマの1つ。

 

今回は、アイルランドについてメンバーの一人が発表してくれた。

これは、高校の最後の2年で「外国語」として日本語を学んだ高校生の日本語の4技能を測るというもの。

これを受ける人は、全体の0.5%しかいないけれど、日本にルーツをもたない、「外国語」として学ぶ受験者が増加傾向にあるという話など、とても興味深かった。

 

ちなみに、フランスでは、

  「国語」としてと「外国語」として日本語力を測る

修了試験、両方がある。

 

前に一度調べて整理したので、興味がある方は是非読んでみてほしい。

 

edu-kachan.hatenablog.com

 

edu-kachan.hatenablog.com

 

オプションインターナショナルバカロレアがあることがどれだけありがたいことか、自分の子供は15歳になって、改めて感じている。

 

明日あさってと、これを立ち上げた初期のメンバーと会う約束になっている。すごく楽しみ。

まずは、作ってくださったことにお礼を言いたい!

そして、そのバトンを引き継いで、私ができることを確認したい!