世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

親子で楽しむ、ふらっと東京②~池袋防災館

週末、盲学校時代の教え子がうちに遊びに来てくれた。

どの子だって卒業した後に、会いに来てくれれば、もちろんうれしいのだけど、彼女の場合は特別嬉しい。小学校4年生の弱視(0.06)の彼女に歩行指導をしたのは、私だから。

通学時間、徒歩7,8分のところを、お母さんが車で送り迎えしていた彼女が、白杖を持て、私の最寄り駅まで来れるようになる、もうこれだけですごいことなのだ。

…と書くと、まるで私がすごい先生のように感じるが、実は全然。

盲学校1年目で受け持った彼女に実際には教えてもらってばかりいた。小6の時にも彼女を受け持たせてもらったのだけど、ただ一つ私が彼女にとっていいことしたなぁと昨日話しながら思ったのは、

  一般社会(健常者)を基準に彼女と向き合っていたこと

目が見えにくいから、これはできない、この辺でいいと思ったことは一度もなかった。人より数倍努力すべきだと思ったこともない。(すでに彼女は数倍努力していた)

  普通の努力の範囲で、健常者と共に対等に生きていくために必要なこと、その方法を一生懸命探した。

  白杖を持ち始めること

  IPADなどの情報機器を有効に活用すること

  一般校と交流をすること

二人三脚で二人で新しい扉を少しずつ開け始めた。あっという間に、彼女の方が何事も私より上達した。そして、今は健常者に混ざって、音楽療法士になりたいと、音楽大学に通う。そんな彼女の姿に元気をもらった。

と前置きが長くなったが、せっかくその彼女が遊びに来るので、前から行きたいと思っていた、

  池袋防災館 http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ikbskan/

へ、家族と一緒に行った。

「先生、変わりませんね~。どんな時もべんきょーーー」とからかわれながら。

 

でも、家族にも我が家の年の離れた3人のそれぞれにも大好評だったし、私も新しいことをたくさん学んだので、親子で楽しく防災、ふらっとお出かけ、オススメ。

 

消火器の使い方の実践

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家にあるけど、使い方知らなかった…。

 

煙から逃げる体験

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煙で視界がぼやける中、いくつもある扉から、非常口の電灯を頼りに逃げないといけない。練習しないと、とっさにはできないことばかり。

 

地震、震度7の体験

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震度4とかのシミュレーションの経験はあったけど、7は話が全然違った。45秒の揺れで吐き気がした。でも、東北大震災の時はその倍以上の時間揺れたとか…

 

その他、子供が見て楽しめるシアターがあったり、ゲームがあったり。

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係員がつきっきりで、1時間半ほどかけてみっちり教えてくれる。

要予約!お試しあれ!