101 漢字カルタに出てくる漢字が、8割がた読めるようになったところで、少しずつ書きにも入っている。
マルチリンガル漢字指導法研究会のメンバーが我が娘に教えてくれているのだけど、彼女のやり方が本当にうまくて、私も勉強になる(笑)
大きな模造紙に好きな色で
「今日は漢字を書いてみよう、好きなペンを選んでね。」
で、オンラインで画面に一鶴一鶴書き足される漢字を見ながら手元の模造紙に好きな大きさでのびのびと描く娘。
模造紙に書くことのよさ!
①形やマスを気にせず、漢字だけに集中できる
だいぶ運筆に慣れてきたとはね、マスの中に字を収めるというのは、子供にとってはかなり負担が大きい。模造紙を使うことでその負担を1つ減らし、漢字の書き順、線のみに集中することができる。
②何度も書きたくなる
書きなさいと言わなくてもスペースがたくさんあるので、自然に書きたくなる。
空書きは空書きでも
楽しい空書き。
空書きは漢字指導の定番だが、教室で先生に向かってやっていても面白くない。
そこで一工夫。
①書くものを代える(指、頭、肘、お尻、つま先)
いつもと書くものを代えるだけでも、子供にとっては、超楽しい。
単調なになりがちな学習に笑いが加わること間違いなし。
そして笑いがあるところに学びがある。
②クイズを出し合う
ただ書いてるだけでも楽しいけど、正しく書けているか確かめるには、子供同士でクイズを出し合うのもイイ!「書き順を間違えるとわからないよ!」と言えば、自然に書き順を意識することにもなる。
1人でみんなの前でやるのもよし
隣同士でやるのもよし
たまには書く場所を背中に変えたりするのも面白い。
漢字アプリで目先を変えて
折しも学校の宿題でも漢字の書き取りの宿題が出てきた!
でも、ノートに書くのを嫌がるいやがる(笑)
どうも、
間違えがはっきり見える
イチイチ消しゴムで消せないといけない
のが、いやらしい。
そこで、これまた、マルチリンガル漢字指導法研究会の別のメンバーが前に紹介してくれていたアプリを取り入れてみた。
「一年生の漢字」
【i-phone】:http://bit.ly/1iFhyL
【Android】:http://bit.ly/1juO0x
これが、楽しくてたまらないらしい(笑)
これについて、次回別記事で紹介したい。
唱え文句をのせる
これこれ、これが、私の中で密かにすごーく意識していること。
なぜなら
唱えて覚えるミチムラ式
につなげたいから。
ミチムラ式が効いてくるのは、漢字の形が複雑になってくる3年生くらい。
道村先生も、分解すると線になってしまうような漢字は「基本漢字」と呼んで、これは覚えてしまうしかないとおっしゃっている。
「基本漢字」を言葉でいうのは意外と難しいが、
ミチムラカードと漢字がたのしくなる本ワーク①の「10の画」
を参考にしながら進めている。(興味がある方のためにリンクを最後に添付)
①言葉に慣れることから
最初は線ばかりなので、
「たて」「よこ」「みぎはらい」「ひだりはらい」
といった基本の線に
「たてはね」「つきでる」「つきとおす」
などの細かいところを表現する言葉を少しずつ、つけていく。
②一画は一つの言葉で
「かぎ」「つりばり」「あひる」
例えば、口という字。①に慣れてくると子供は、「たて、よこ、たて、よこ」と唱えるけれど、これでは4画になってしまう。なので、「たて、カギ、よこ」とした方がよい。同様に、「心」「毛」→ つりばり 「九」「風」→あひる
③「くにがまえ」はうたい文句で
「国」「四」など、ほっておくと、子供は普通に四角を書いてから中を詰める。
これは日本人になぜか抵抗が大きい間違いであること、
このパターンの漢字はこの後わんさか出てくること
もあるので、次の唱え文句で最初に間違わないようにしておくことにした。
「たて、かぎ(くにがまえ)、なかみをつめて、そことじ」
と、ここまでは、「教える」「覚える」という風にせず、子供が楽しんでいる横で私がつぶやいているだけである。
④ 漢字の部品を覚える
この後、少しずつ、
線ではなく塊としての部品にネーミング
して、定着させていきたい。それができれば、もう、漢字の「書き」は怖くなくなる。
できれば、こんな形で、自然に導入できるといいなと思う。
ミチムラ式カード