世界の学校から

風来坊が綴る、世界の教育現場のあれこれ

片仮名をどう教える⑤~覚えたての頃にお勧めの本

片仮名を一通りサラッと学習し終えた。

ただ、まだ書き間違えるし、読むときにすらっと出てこない。後は、練習あるのみ。

でも、ひたすらプリントをこなす〇〇式は避けたい、という人にお勧めの一冊を発見!

 

   

お勧めの理由は以下の3点。

  • 間違いやすい片仮名に気づける。
  • 字を分解するという視点に気づける。
  • 同音異義語、比喩表現に気づける。

一つ目は、片仮名そのものの習熟に役立つし、残りの二つはこれからの学習の布石になる。物語を下手になっていて、何よりも子供はただ楽しい!以下、詳しく説明したい。

 

間違いやすい片仮名に気づける。

間違い探しは、子供たち大好きだ。


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「コソコソ」→「コンコン」

「シクシク」→「ツクツク」

「ヘソコプター」→「ヘリコプター」

片仮名の書き間違いのせいで、おかしな言葉になってしまっていて、くすっと笑えたら、なおいいのだけど、海外で学んでいる子供たちには難しい子もいるかも。この辺は、普段の読み聞かせ量の差が学習の楽しさに影響を与えるよな~と思う。

 うちは、虫の名前、あまり教えてないなぁ~と気づいた。

 

字を分解するという視点に気づける。


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いろんな片仮名の中に隠れている「フ」。娘とは書きの練習の時に、「かくれんぼ上手なフーちゃん」と言いながら、練習した。この

  字を分解するという発想

は、この後の漢字の勉強でうんと役に立つので、ここで軽く触れておくに越したことはない。

 


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 何気に助詞の「を」の説明をしているのも、すごい!

 

同音異義語、比喩表現に気づく

 主人公のらっちゃんが「本の虫」というところから、

  虫=insect ?

という疑問から大冒険が始まる。

その中で、

  むし⇒ 虫、蒸し

だったり、

  ~虫 ⇒ 悪イメージ(泣き虫、弱虫…)

  ~虫 ⇒ そのことがすごく好き(本の虫)

の意味へと気づかせるという…その深さに唸った~。

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同音異義語は、漢字の良さでもあるし、漢字学習の難しさでもある。3年生くらいからの大きな躓きポイントになってくるので、少しずつ慣らしていきたいところ。

比喩表現も、意識しないとバイリンガルの子供たちはスルーしてしまうので、機会をとらえて教えてあげたいことの一つ。

 

この本を読み聞かせながら、末っ子、茶碗蒸しを知らないことに気づいた!今晩は茶碗蒸しにしようかな。