漢字、表意文字の威力!
ひらがな、カタカナに続いて、漢字導入中の末っ子(1年生)
での研究を通して、漢字のの難しさは
音、形、意味をいっぺんに習得しなくてはいけないこと
特に形の些細なところにこだわりすぎること
にあることがわかったので、末子には、
三つの要素を意識的に分けて、スモールステップで!
細かいことは最初言わない
を心がけている。
まずは、
形の大体を認識して読みが1つ言えるようにする
ところからスタート。
私が驚いたのは、
ひらがなやカタカナより
はるかに早く形を認識して、読めるようになること!
なぜでしょう?
意味がない表音文字であるひらがなやカタカナと違い、漢字には意味があるので、
意味と結びつけて絵のように漢字を記憶
していくようなのだ。
漢字の方が難しい、なので一画一画、書き順に沿って丁寧に教える、というのは大人の思い込みなんだなとつくづく。
これだったら、書きはボチボチ始めつつも、もうどんどん読める漢字を増やしていったほうがいいと思って、日常生活のメモなどもなるべく漢字で書くようにした。
「漢字があるから読めないよ!」最初は言ってたけど、なんとか読んであげるうちに、抵抗なく、
読める漢字とひらがなと文脈から漢字を読もうとする
ようになってきた。
子育て3人目にして、いい発見をしたもんだ!
末っ子、日本の公立学校に体験入学!
フレンチスクールが7月より夏休みに突入。
そこで、末っ子、日本の公立学校1年生に入れさせていただき、毎日通うことに。
初めて日本の小学校に通う娘が
どんなことにびっくりするのか、戸惑うのか
興味津々な私。
まだまだ、言語化する前に馴染んでしまう年なので、毎日負担がない程度に、
なんとか聞き出そうとする私。
彼女が驚くことは、日本の学校の特殊なところ!
日本の文化のみで育った人はもう空気のようで気づけないこと。
そこに、日本の学校のいいところも改善すべきところも隠れていると思うのだ。
給食が素晴らしい
給食がとびきりおいしい!けど…
デザートがない
と言う娘。これはもう、フランスとの文化の違い。フランス人にとって、ディナーやランチにデザートが付くのが基本。フレンチスクールの給食にはついてくる。日本人にとってはなくても別にいいもんだけど、これがないとフランス人は落ち着かないらしい。
教室にパソコンがない!
「教室に大きなテレビがあるんだけど、パソコンがないんだよ!だから、黒板でビデオを見ることはできないし、しかも、先生は黒板に書いた後、いちいち全部消さなくちゃいけないんだよ!パソコンならスイッチ一個なのに!」
これはもう、世代の差を感じますが、日本の学校のIT化の遅れも感じる。
昔、「黒板係」というのがあって結構人気があったんだけどなぁなどとも思いながら。
算数の授業の進みはびっくりするぐらい遅い
「3 +4とかすごく簡単な問題を1時間で1~2こやるんだよ!みんな答えわかってるのに、一個一個マグネット並べて一緒に数えたりして、どうしてそんなにゆっくりやるんだろう。」と娘。
「あなたはわかってるかもしれないけど、ゆっくりやってわかる子もいるんだから」
「じゃぁその子だけゆっくりやればいいじゃん。」
フレンチスクールでは、基本、算数は差が大きいので、ほとんど全体授業はしない(できない)とフランス人の先生に聞いたことがある。
その先生は、日本語補習校を一緒に見学したときに全体授業してる様子を見て、「少しは全体授業で取り組むことも必要かも」と感想を述べていたのだけど、日本の学校は全体授業にこだわりすぎている気もするので、個人差を受け入れて、個別学習もっと取り入れた方が良いのかもしれない。バランスが難しいけど。
みんなを待たなくてはいけない
これは、結構苦痛らしい。
「自分の前に食べ物が全て用意されても、お当番さんが着替えて席に着くまでは食べちゃいけないし、食べ終わった後もそこでじっと待ってなくてはいけない。みんな食べる速さの違うのに、どうしてみんな一緒にしなくちゃいけないの?早く終われたら他の事しててもいいんじゃないの?」と言う娘。
こうやって、よく言えば、周囲に気を配る習慣がこうやって身についているし、
悪く言えば、みんなが残業しているから帰れないみたいな日本人独特の同調の習慣が育まれてしまっているのかもしれない。
今回も娘の体験入学を通して、いろいろと学んだ私。
それに、
なかなかやろうとしない縄跳びを友達とやると頑張っていること、
はやりのアニメ情報を仕入れて世界を広げていること、
わかったふりをしてもわかっていない日本語をこっそり聞いてくること、
などなど、体験入学でさらに成長をしていく娘を見ながら、
改めて受け入れ校に感謝の気持ちでいっぱいなのだった。
公文の良問! 小学中学年からの漢字学習の焦点
漢字の学習が難しくなるのは小学校中学年。
なぜか?
どう乗り越えればいいのか?
ずっと考えている。
はっきりわかっているのは、中学年の時点で意識的に
教え方、学び方ストラテジーを変える必要性
だ。息子の公文の問題を見て、その一つのヒントになりそうなことがあったので、まとめてみる。
中学年で漢字が難しくなるわけ
大きく二つある。
抽象的な意味の漢字が増えること
音読みしかない漢字が増えること
1,2年生の漢字は、子供がすでによく知っている漢字だし、そもそも知らなくてもこれだよと絵で示せる。音読みだって、訓読みに直してあげれば、意味がつかめる。
天の川(あまのがわ) ⇒ 天(てん)に流れる川
ところが、3年生くらいからその様相がガラッと変わる。
例えば、3年生で習う、商(ショウ)。
「あきなう」という訓読みもあるけど、子供には馴染みがなく、
「商店」 ⇒ 商いをする店
と言っても??だろう。
漢字指導、学習の焦点が移る
この扱う漢字の変化
を教える方がよくわかって、学びの焦点を以下のところにうつさないといけない。
書きから読みへ
漢字単体から熟語、漢語へ
漢字の持つ多義性への気づき
などだ。
この公文の問題が光っているわけ
上記のことを成し遂げるには、
漢字を音訓セットで学ぶこと
熟語とセットで学ぶこと
それを文章の中で使うことで定着を図ること
が大切になってくるわけだが、公文の問題は1年生の時からそういう構成になっていて素晴らしい。このことは、前にも記事に書いた。
これまでの私の実践では、最後の「文章の中で使う」ところが「自分で短文づくり」が多かったのだけど、これが
海外組にはかなりハードルが高いし、
文章もワンパターン化しやすい
ので、この公文の問題は本当に良問だと思う。
さらに、今回これがいいなと思ったのは、この形式ではなくて、この文の内容である。
前半の部分で、
漢字を熟語で理解すること
後半部分では、
漢字の多義性
についてサラッと説明している。
詳しく解説すると、
「義」という文字の形と「ギ」という読み方を丸暗記したとしても、全く子供には入っていかないし、まして使えるようにはならない。「義」には「しなければいけないこと」という意味があることをぼんやりでも理解して、「義務」「義理」「信義」などの言葉とセットになって初めて、この漢字の使い方が分かってくる。
ただ、ややこしいのは、後半で「質」を例に説明されているように、一つの漢字にいくつもの意味がある時。
「良し悪し」「生まれつき持っているもの」「問いただす」
どうして、一つの漢字でそんなに意味をもってしまったの~?って感じですよね。
持ち語彙数が多い子どもは、それでも、「この時にこの漢字を使う」と学んでいくうちに、無意識に漢字の多義性についてなんとなく理解していくのだと思うけど、海外育ちの子には本当に難しい。
この公文の問題は、中学年からの漢字学習法、指導法の転換の必要性を何気に気づかせてくれて、すごくイイと思った。
因みに、これは、5年生の問題。この後も、この調子で続いてくれるのかなと思ったけど、残念ながら一回のみ。
小学校中学年からの指導法
これ!と示せればいいんだけど、まだそこまでいっていない(笑)
ただ言えるのは、
漢字一字一字を教えること
書き順にこだわること
とめはねなどにこだわること
は、小学校3年生当たりで卒業すること。
そして、教える方が
熟語とセットで教えること
漢字の多義性を意識すること
で、まさしくこの公文の問題文のようなアプローチを日々の生活の中で取り入れていくことで、じんわりと子供の中に漢字を見る視点を与えていくことだと思う。
成長の兆しが見える時
小5あたりで本当にもうどうにもこうにも漢字が無理!といった息子。
何か劇的に勉強法を変えたわけではないのだけど、上記のように私が意識して声掛けをするようになってから、半年くらいしたある日。
漢字の宿題をしながら、
「書簡ってどういう意味?どうして手紙に「簡」?この漢字にはどういう意味があるの?」
と言い出した。
簡単、簡易、簡潔、簡略…と並ぶ熟語の中で、「書簡」がどうしても整理づけられなくての質問だったのだと思うけど、息子なりに、「漢字の多義性」に気づいた瞬間。
中学年からは、子供も反抗期を迎えるし、かじ取りが難しくなるけど、こんな小さな成長の兆しを捉えて、子どもも自分も励ましながら、細く長く続けていくしかないかな。
漢字と遊ぼう! ⑩~オススメ漢字アプリ
漢字を書き始める時にお勧めのアプリを紹介したい。
「一年生の漢字」
【i-phone】:http://bit.ly/1iFhyL
【Android】:http://bit.ly/1juO0x
このアプリでできる3つのこと
①指でなぞり書き(書き順習得)
②読みから漢字選ぶ遊び
③漢字カルタ遊び
指でなぞり書き(書き順習得)
1年生の漢字が属性ごとにまとめられている。
一画一画、指示通りになぞり書きしていくと漢字が完成する。
最後に自分が書いた事が出てくる
また、一つの漢字を押すと…読み上げ+きれいな字が現れる ↑
力試し
力試しという項目があり、これは、一画一画の指示なしで書かないといけない。
でも、「電球マーク」を押すと、答えが一瞬出てくるので、それを短期記憶して書けばいい!
ヒントを渡し、スモールステップを踏んでいくつくりがとてもいい。
何といっても、子供は躓きを感じず、一人でズンズン遊べる。
読みから漢字選ぶ遊び属性にかかわらずランダムに漢字が出てくる。
三択の問題。
この三択というのが良くて、1年生の漢字全部覚えていなくても、消去法で遊びながら、娘は新しい漢字にも親しんでいる様子。
③漢字カルタ遊び
AI相手にカルタ遊びをするという設定。三つのレベルに分かれている。
このレベルは、単に時間の長さ。レベルが上がるにつれて、AIが早く形をとってしまうことになる。
娘のお気に入り
音楽を変えられる
バックミュージックがかかる仕組みになっている。
もちろん消せる。娘は、気分で5つくらいの選択肢から選んでる。
がんばり表で自分の学習を可視化できること
単純に行ったゲーム数を記録していってくれるのだけど、これが結構励みになっている様子。
お勧めの理由
なんといっても進んでやること
楽しいんだと思う。
特に、苦行になりがちな「書く」を楽しくさせてくれるのは有難い。
しかも、値段も安い!120円。
18字版は無料で試せるので、まずはそこから子どもに合うか試すのも〇。
お勧めの支援
書いてときに唱える言葉をのせてあげる。
今は、短期記憶で十分、絵のように覚えて書けるけど、これから形が複雑になってきたときに、唱えられるように、
「横ぼう、左はらい、縦ぼう、カギ、そことじ、口ね!」→石
といったように、横から時々声をかけてあげている。
普通の漢字ドリルと抱き合わせにする。
こういうアプリは、子供は飛びつくし、こちらも楽だけど、
やっぱり鉛筆でノートに書くことも必要
だと私は思う。低学年の子供は特に。
記憶を助けるためにも、手先の巧緻性を高めるためにも。
なので、私は漢字の書き取りと抱き合わせにして、
嫌な方(ドリル!)を一枚やったら、漢字アプリ
にしている。
漢字とあそぼ!⑨~漢字の書きに挑戦
101 漢字カルタに出てくる漢字が、8割がた読めるようになったところで、少しずつ書きにも入っている。
マルチリンガル漢字指導法研究会のメンバーが我が娘に教えてくれているのだけど、彼女のやり方が本当にうまくて、私も勉強になる(笑)
大きな模造紙に好きな色で
「今日は漢字を書いてみよう、好きなペンを選んでね。」
で、オンラインで画面に一鶴一鶴書き足される漢字を見ながら手元の模造紙に好きな大きさでのびのびと描く娘。
模造紙に書くことのよさ!
①形やマスを気にせず、漢字だけに集中できる
だいぶ運筆に慣れてきたとはね、マスの中に字を収めるというのは、子供にとってはかなり負担が大きい。模造紙を使うことでその負担を1つ減らし、漢字の書き順、線のみに集中することができる。
②何度も書きたくなる
書きなさいと言わなくてもスペースがたくさんあるので、自然に書きたくなる。
空書きは空書きでも
楽しい空書き。
空書きは漢字指導の定番だが、教室で先生に向かってやっていても面白くない。
そこで一工夫。
①書くものを代える(指、頭、肘、お尻、つま先)
いつもと書くものを代えるだけでも、子供にとっては、超楽しい。
単調なになりがちな学習に笑いが加わること間違いなし。
そして笑いがあるところに学びがある。
②クイズを出し合う
ただ書いてるだけでも楽しいけど、正しく書けているか確かめるには、子供同士でクイズを出し合うのもイイ!「書き順を間違えるとわからないよ!」と言えば、自然に書き順を意識することにもなる。
1人でみんなの前でやるのもよし
隣同士でやるのもよし
たまには書く場所を背中に変えたりするのも面白い。
漢字アプリで目先を変えて
折しも学校の宿題でも漢字の書き取りの宿題が出てきた!
でも、ノートに書くのを嫌がるいやがる(笑)
どうも、
間違えがはっきり見える
イチイチ消しゴムで消せないといけない
のが、いやらしい。
そこで、これまた、マルチリンガル漢字指導法研究会の別のメンバーが前に紹介してくれていたアプリを取り入れてみた。
「一年生の漢字」
【i-phone】:http://bit.ly/1iFhyL
【Android】:http://bit.ly/1juO0x
これが、楽しくてたまらないらしい(笑)
これについて、次回別記事で紹介したい。
唱え文句をのせる
これこれ、これが、私の中で密かにすごーく意識していること。
なぜなら
唱えて覚えるミチムラ式
につなげたいから。
ミチムラ式が効いてくるのは、漢字の形が複雑になってくる3年生くらい。
道村先生も、分解すると線になってしまうような漢字は「基本漢字」と呼んで、これは覚えてしまうしかないとおっしゃっている。
「基本漢字」を言葉でいうのは意外と難しいが、
ミチムラカードと漢字がたのしくなる本ワーク①の「10の画」
を参考にしながら進めている。(興味がある方のためにリンクを最後に添付)
①言葉に慣れることから
最初は線ばかりなので、
「たて」「よこ」「みぎはらい」「ひだりはらい」
といった基本の線に
「たてはね」「つきでる」「つきとおす」
などの細かいところを表現する言葉を少しずつ、つけていく。
②一画は一つの言葉で
「かぎ」「つりばり」「あひる」
例えば、口という字。①に慣れてくると子供は、「たて、よこ、たて、よこ」と唱えるけれど、これでは4画になってしまう。なので、「たて、カギ、よこ」とした方がよい。同様に、「心」「毛」→ つりばり 「九」「風」→あひる
③「くにがまえ」はうたい文句で
「国」「四」など、ほっておくと、子供は普通に四角を書いてから中を詰める。
これは日本人になぜか抵抗が大きい間違いであること、
このパターンの漢字はこの後わんさか出てくること
もあるので、次の唱え文句で最初に間違わないようにしておくことにした。
「たて、かぎ(くにがまえ)、なかみをつめて、そことじ」
と、ここまでは、「教える」「覚える」という風にせず、子供が楽しんでいる横で私がつぶやいているだけである。
④ 漢字の部品を覚える
この後、少しずつ、
線ではなく塊としての部品にネーミング
して、定着させていきたい。それができれば、もう、漢字の「書き」は怖くなくなる。
できれば、こんな形で、自然に導入できるといいなと思う。
ミチムラ式カード
漢字とあそぼ!⑧~「仲間ことば」で持ち数漢字を増やす
漢字釣りシリーズで、釣り仲間(家族、親戚、友達)を見つけては遊ぶようにしている。
ただ、いくら「漢字魚釣り」が子供心をくすぐると言っても、すぐに飽きてしまう。
ので、
マンネリ化を防ぐために
そして、
少しずつレベルアップするために
新しいカルタのルールを導入してみた。
ルール
①「タイトル」が書かれたカードをめくり、タイトルにあった漢字を時間内に釣る。
②一度引いた「タイトルカード」でも、まだ全部の漢字が取りきれていないことがあるので、カードの山に戻す。
③ 多い方が勝ち。年齢やレベルに応じて、持ち時間を調整する。
手順
①ゲーム前
クイズ式で、漢字のタイトルの意味を教える。
例えば、「反対」のタイトルを教えるための方法
大-小、上-下とならべ、少と置いた後に、横に何が来るか聞いてみる。
その理由を聞く。「反対の意味の漢字」と出てきたら〇。
「体」のタイトルカードだったら、目、耳、と並べて行く。
他にこのグループに入る漢字は?と聞いてみる。
「口!体の名前だから」と出てくれば〇。
②ゲーム開始
時間内にそのタイトルに合った漢字を集めるゲームであることを伝える。
③ゲーム後
タイトルは全て用意するのではなく、子供がタイトルを付けたした方がいい。
どうしても、子供は勝ち負けにこだわりすぎてしまうけれど、ゲーム作りにこんな形で少しでも関わらせていくと、違う楽しみも生まれる。
クラスでやる時などは、授業を閉める時、勝者を称えると同時に、
みんながもっと楽しめるルールを考えた子
をたたえると、クラスの雰囲気がよくなるはず。
このゲームを考えたわけ
このゲームを考えたのは、
ある程度グループ化して漢字を覚えた方が頭に入りやすい
からだ。
普通日本の学校では、教科書に出てくる順に、五月雨的に漢字を覚えていく。このように覚えた漢字は文脈に則しているので、覚えやすいというメリットも確かにある。
だけど海外に住んでいて、十分に漢字に触れる機会がない場合、
意図的に整理してシステマチックに教えたほうがいい
と思う。自分が外国語を学んだときのことを思い出してほしいのだけれども、リーダーの本で物語分に沿って新しい単語を覚えながらも、例えば、「体」と出てきたら他の体の部分を覚えたりしなかっただろうか?そのことが、語彙を増やすきっかけになったはずだ。
これからの予定
そろそろ、101字カルタの本来の遊び方=読み札を読んで、カードを取りをやってもいいかな~
このカルタに対応している漢字がたのしくなる本ワーク①を公文式みたいにして、
短時間で毎日コツコツ
やれるように、取り入れていこうかと検討中。
「楽しい活動」を核にしつつも、知識を確実にモノにするステップは外せないと思う。これなしでは次の「楽しい」にたどり着かない。
日常生活を漢字につなぐ一押し⑥~よく間違える漢字
中一の息子が、何度も何度も間違える漢字がある。
「伝」と「殺」である。
わからないのではなくて、毎回同じ「間違った解答」をするので、完全に間違って入っちゃったんだろうなぁと思う。
それで、部品の意味と絡めて説明したらわかるかなぁと思って、漢字辞典をひきひき、こんな説明をしてみた。
繰り返し練習ではなく応用が利く声かけ
「殺」は、いねをつかんで曲がった方向で草と刈り取りをするからできてるんだって。「殳(るまた)」は、「まがったほこ」を表してるんだね。〇君は、この「殳」の代わりにいつも「おのづくり」を書くんだよね。「おの」も「ほこ」もにているから結構いい線いってる間違いなんだけどね。
「伝」は、右は糸車、表してるんだって。昔の人は手で糸マキマキしてたんだよね。くるくる巻いて疲れたら横の人に杯バトンタッチって、疲れたね、ここまでできたよ、なんて、伝えていったのかな。人がそうやって横に横に渡していくんだから、人を表すにんべんて覚えたら?ぎょうにんべんは、「行く」って言う意味だから、伝えると関係ないよね?
これが、息子に入るかどうかはもう少し時間経ってみないとわからないけど、少なくとも、「何回も練習しなさい」より理にかなった良い声かけかなと思う。
コツは強要しないこと
理にかなったことが好きの息子は、この手の話は聞きいってくれる。なのでおまけに、もう一押ししてみた。
「自分が何回も繰り返し間違っちゃう漢字は、今、ママがやったみたいに、
辞書で部品の意味とか調べると、もう間違わないかもね。
いちいち調べてたら嫌になっちゃうけど、
よく間違っちゃう漢字だけでも調べたらいいんじゃない?
漢字辞典の引き方覚えてる?」
「うん。」
ここでストップ。
「じゃあ、やってみよう」
と言ってみてと言いたいところだけど、ここはぐっと我慢。
そして、もし自分から漢字辞典を広げたら大いに褒めてあげるのが得策。
いつになるかなぁ。押忍。